ミライビット株式会社は、ドイツ・ミュンヘンを拠点とするロボティクス企業Agile Robots SE(以下、Agile Robots)、および同社グループのFranka Robotics GmbH(以下、Franka Robotics)と、日本国内における販売代理店契約を締結したと発表した。
本契約により、ミライビットは両社の全製品ラインを日本国内で取り扱い、機種の選定から導入、運用開始後の研究開発まで、製品サポートと技術サポートを一貫して提供する。
研究用から産業用、ヒューマノイドロボットまで全製品ラインを取り扱い
Franka Roboticsの「Franka Research 3(FR3)」は、全7関節にトルクセンサを備えた力覚対応のロボットアームだ。ロボティクスやAIの研究におけるリファレンスモデルとして、世界の大学・研究機関で活用されているという。

一方のAgile Robotsは、力制御に対応したロボットアーム「Diana 3」「Diana 7」、産業用ロボットアーム「Thorシリーズ」、5本指のロボットハンド「Agile Hand」、ヒューマノイドロボットなどを展開している。研究開発から製造現場までをカバーする製品群だ。

ミライビットはこれらの全製品ラインを日本国内で取り扱う。大学・研究機関や企業の研究開発部門に向けた研究用ロボットから、製造現場に向けた産業用ロボットまで、用途や研究テーマ、予算に合わせて機種・構成を提案するとしている。
機種選定から研究の立ち上げまでを一貫してサポート
ロボットを研究開発や製造の現場に導入する際には、機種・構成の選定、セットアップ、運用に関するノウハウの不足が、立ち上がりを遅らせる要因になりがちだという。ミライビットは、機種・構成の選定から導入、セットアップ、運用開始までの製品サポートに加え、導入後の運用や活用を支える技術サポートを提供する。大学・研究機関での調達に必要な情報の提供や、相見積もりにも対応する。
さらにミライビット自身が、OpenArm v2やUnitree G1などの実機を使い、ロボット操作データの収集からVLA(視覚・言語・動作モデル)の学習、実機での検証までの研究開発を行っている。この経験を生かし、ロボットの納品にとどまらず、データ収集の設計やAIの学習・評価、PoC(概念実証)まで、顧客の研究開発が実際に動き出すところまで伴走する。
上海のパートナーサミットに日本代表として参加

2026年10月15日、Agile RobotsとFranka Roboticsが中国・上海で開催した「2026 APAC Strategic Partner Summit」に、ミライビット代表のGengtian Shi氏が日本のパートナーとして参加した。同サミットにはアジア太平洋地域の両社のパートナー企業が集まり、研究開発分野と産業分野それぞれに向けた製品戦略や、各市場でのパートナー支援体制が共有されたという。
ミライビットは両社と連携しながら、日本市場での製品導入とサポート体制の構築を進める。
今後の展開
今後は、大学・研究機関や企業の研究開発部門に向けて、Franka Research 3をはじめとする研究用ロボットの導入を進める。あわせて、製造業などの産業分野に向けて、Agile Robotsの産業用ロボットアームやロボットハンドを活用した導入支援とPoCにも取り組む。自社のフィジカルAI研究開発で培った実機データ収集・AI学習の知見と両社の製品を組み合わせ、日本におけるフィジカルAIの研究開発と社会実装を後押しする考えだ。
ロボスタオンラインセミナー情報
■自民党ロボット議連・山田太郎事務局長が語る『日本のフィジカルAI開発戦略』
日本はフィジカルAIでどう勝つのか。ロボット基盤モデル、VLA、実世界データなどの技術動向から、国家戦略の実行ロードマップまで。技術と政策の両面から読み解く85分間。
ロボスタでは、米PTCでの勤務や製造業向け企業の経営経験を持ち、現在はロボット議員連盟の事務局長としてAIロボティクス政策を推進する参議院議員・山田太郎氏をお招きして、オンラインセミナー「日本はフィジカルAIでどう勝つのか ~ロボット議連・山田太郎事務局長が語る「AIロボティクス戦略」実行フェーズ~」を11月13日(金)に開催します。

日本が強みを持つ産業用ロボットや製造業、部品・制御技術を、ロボット基盤モデルの開発や実世界データの収集・活用にどう結びつけ、国際競争力を高めていくのか。
政府が掲げる「AIロボティクス戦略」、経済産業省の「GENIAC」、国産マルチモーダル基盤モデル開発プロジェクト「FRONTia」などについても掘り下げます。
詳しくはこちら
■Honda「P2」「ASIMO」の開発者、竹中氏が登壇
日本では約30年前から、人と共存するヒューマノイドの研究開発が進められてきました。その象徴的な存在が、Hondaの「P2」と「ASIMO」です。2026年4月には、その歴史的な技術的功績が評価され、「P2」が「IEEEマイルストーン」に認定されました。
ロボスタでは、Honda「P2」「ASIMO」の開発を中核で担った竹中透氏をお招きし、オンラインセミナー「Honda「P2」「ASIMO」が残した軌跡 開発者・竹中透氏が語るヒューマノイドの原点とフィジカルAI時代の未来」を2026年11月25日(水)に開催します。

当時のヒューマノイド開発の舞台裏と、そこから生まれた技術や開発思想、試行錯誤やブレークスルーについてお話しいただきます。
また、フィジカルAIによってヒューマノイドが再び世界的な注目を集める中、今後の技術進化や未来展望についても議論します。
詳しくはこちら
■フィジカルAIネイティブ「国産セミヒューマノイド」の全貌
ロボスタ・オンラインセミナーとして、警備・点検などの業務用ロボットを社会実装し、国産セミヒューマノイド「ugo Nova」の開発を進めるugo株式会社の松井健CEOをお招きして「国産セミヒューマノイド「ugo Nova」の全貌 松井CEOが語るフィジカルAI開発戦略と社会実装の最新動向」を、2026年12月15日(火)に開催します。

セミナーでは、ugoの松井健CEOを再びお招きし、「ugo Nova」の開発背景や従来機からの進化・強化ポイント、ロボット基盤モデルの仕組みと開発戦略などについて、具体的に解説していただきます。
また、AIロボット協会(AIRoA)が実施する「国産汎用ロボット開発コンペティション」での改良機開発フェーズへの進出をはじめ、共同プロジェクトの最新動向についても伺います。
詳しくはこちら



