LenovoがCES2018で発表したGoogle Assistantを搭載したスマートディスプレイ。今年7月から米国で発売されたものを、ロボスタ編集部で入手したのでご紹介していきます。
Lenovoのスマートディスプレイは、8インチと10インチの2種類のサイズがありますが、ここで紹介するのは8インチモデル。価格は8インチモデルが199.99ドル(約2万2千円)、10インチモデルが249.99ドル(約2万8千円)です。
ディスプレイがついている分、当然のことながら、スピーカーよりも高価です。
開封の儀
まずはパッケージを開封していきます。
比較対象に「Google Home Mini」のパッケージと並べてみました。何倍も大きいですが、巨大というほどでもありません。「Google Home Max」のパッケージの方が巨大です。
梱包物は本体、ACアダプタ、説明書とシンプル。説明書もスマホアプリを入れて設定するようにと書かれているだけです。画面に貼られたシールも簡単な説明になっています。画面左からのスワイプ、画面下からのスワイプが使えることがわかります。
本体チェック
続いて、本体をチェックしていきます。
左にスピーカー、右にカメラがあります。Lenovo、機種名などのロゴは一切見えません。
基本的には横に設置して使いますが、縦に設置するとテレビ電話などでは便利になるようです。ただし現状ではあらゆる画面が必ずしも縦表示に対応できているわけではないので、横向きの設置が推奨されています。
本体を後ろから見ると独特な形状をしています。右下の穴はACアダプタのジャックです。左下にLenovonのロゴがさり気なく見えます。
横から見るとタブレットのようにも見えますが、奥にいくと膨らむ不思議な形状です。スピーカーが入る部分を確保しつつ、スタンドになっているという絶妙な設計なのだと思われます。
スイッチ類はボディ側面についています。必要最小限のボタンで目立たない設置です。
ボディ下部にはいくつか表示がありますが、技適マークはついていませんでした。ということで日本で電源を入れるためには電波暗室を利用する必要があります・・・。
仮にセットアップを進めるのであれば、スマホの「Google Homeアプリ」から設定をするだけ。Wi-Fi情報を入力して、デバイスの名前をつければ使えるようになります。現状でもGoogleアカウントが日本語になっていれば、そのまま動作できるはずなので、技適を取得した日本語対応モデルの発売も期待したいですね。
ライバルと比較してみた
続いて他のディスプレイ搭載スマートスピーカーと並べてみます。
まずAmazon Echo Show。7インチディスプレイなので、Lenovo Smart Displayの8インチより画面は小さいです。いずれにせよ7インチ、8インチもあれば動画を見るには十分な画質で、スマホよりタブレットに近い印象になります。スピーカー開口部はEcho Showのほうがスペース的に余裕があるように見えます。
正面から。Amazon Echo Spotも並べてみました。
背面から。3モデルともそれぞれ個性的な形ですね。
結局のところ、Amazon EchoファミリーとGoogleのスマートディスプレイの比較において、外見は大した話ではなく、最大の違いは搭載される音声アシスタントであり、さらにYouTubeが見れるか否かという部分が大きいです。Googleアシスタントが好き、YouTubeが好きならLenovo Smart Displayがおすすめ。ただし購入は、正式な日本語版が出てからにしましょう。
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中橋 義博1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。