Starshipの配送ロボットが5万回の宅配回数を達成 Amazonやセグウェイなど参入も活況に

Starship Technologiesは、Twitterで、自社の配送ロボットを活用した宅配サービスが宅配回数5万回を超えたことを発表した。走行距離は20万マイル(約32万キロ)以上になったという。


Photo:Starship Technologies

Starshipは米国に拠点を置く配送ロボットの開発・サービスを提供する会社。2018年11月からはイギリス ロンドンの北西部にある街ミルトン・ケインズでの宅配サービスを開始し、およそ半年間で5万回以上の配送を実現している。


Photo:Starship Technologies

サービスは、アプリに登録すると発行される自宅近くのStarship配送拠点の住所をECサイトの発送先に登録することで、そこに届いた荷物をロボットが届けてくれるというもの。配送時間をコントロールすることができるため、注文した商品を確実に受け取りたい方にとってありがたいサービスだ。


Photo:Starship Technologies

利用料は月額7.99ポンド(約1170円)で配送数に制限はない。この2ヶ月で2万回の配送が行なわれているため、1日平均で300回程度の配送が行なわれていることになる。

配送ロボットといえば、自動運転技術の進化に伴い、大きな注目を浴びている分野だ。


Photo:Amazon

今年1月には、セグウェイが独自の配送ロボット「Loomo Delivery」を発表し、アマゾンが配送ロボット「Amazon Scout」を発表した。Amazon Scoutは、すでにアメリカの一部地域での宅配をスタートしている。

MITの博士らが設立したRobby Technologiesは、ペプシコーラのPepsico社と共に大学内でお菓子やドリンクの販売をする「Snackbot」を運用している。昨年のGTC2018でRobby Technologiesへのインタビューを行なった際には、日本も市場として魅力的であることが語られた。道路の整備ができており、高齢化に伴う人手不足が深刻だからだという。法整備が遅れていることもあり国内では本格的なサービスを切るまでには至っていないが、世界中の配送ロボットの会社が狙っている市場の一つでもあるようだ。

日本では、ZMPやホリエモンが出資したことも話題になったHakobotが配送ロボットを開発している。また、日本郵便がイタリア製の配送ロボット「Yape」を活用した配送のテストを行なったり、ZMPのCarriRo Deliが慶應大学SFCキャンパス内でローソンの商品の配送を行うなど実証実験レベルでは様々な検証が行なわれている。

日本の街中をロボットが走り始める日もそう遠くはなさそうだ。

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ロボスタ編集部

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