人工知能エンジン及び人工知能ソーシャルロボットを開発しているAKAはユーザーインターフェイスを大幅にアップデートし、ヘルスケア関連の新機能を追加した新しいOS「version 4.0.0」と、「version 4.0.0」を搭載したソーシャルロボット「Musio S」(ミュージオ エス)を開発したことを発表した。「Musio S」は2021年末頃に月額制レンタルサービスとして販売予定。また、英語学習AIロボット「Musio」の既存ユーザーに対しては、遠隔アップデートで「version 4.0.0」を提供予定。
ヘルスケア関連の新機能を追加した「version 4.0.0」
1.UIの改善
テキスト表記の機能名で機能選択をする従来の方法から、各機能のイラストアイコンによる選択方法へと変更した。この改善により幅広いユーザーが、より直感的にMusioを操作することが可能となる。
2.メディテーション機能「Alive」の追加
近年世界中で実践する人が増加している「瞑想機能」を追加。瞑想にはストレス軽減や集中力、アップ、快眠などの効果があると言われている。同機能により、1日の始まりや終わりに気軽に瞑想に取組むことができる。
3.日本語チャット機能「Resmart」の追加
Musioと英語での会話に加え、日本語でも会話ができるようになる。使用ターゲットを高齢者として開発しており、1日の予定や前日食べたごはんなど過去の出来事を思い出しながら会話することができる。ひとり住まいのシニアを中心に、昨今の自粛生活の中で減りつつある発話量を増やし、孤独感の解消や認知機能・身体機能の維持をサポートする。
新バージョンの開発の背景
AKAは2016年よりMusioを販売し、主に子どもからビジネスマン向けの機能や教材を開発し、多くの人達に学習のパートナーとして活用されている。その一方、日常生活の会話相手としてMusioとの暮らしを楽しむ高齢者もたくさんいる。また昨今の生活様式の変化により、認知機能や身体機能、メンタルヘルスの維持・改善に役立つ機能の重要性が高まっていることに気づいた。そこで、より長い間より心身健やかにMusioとの生活を送ってもらえるよう、今回のヘルスケア関連の新機能の開発に至った。
英語学習ロボット「Musio」について
Musioは自ら考えて会話ができ、その会話内容をだんだん覚えていく英会話学習のためのロボット。ユーザーが自分の英語レベルに合わせて学べるよう様々な機能を搭載し、英語をぶ全ての人の頼もしいパートナーになる。
1.チャットモード
アメリカのネイティブ英語を話し、自然な英会話ができる。
2.ラーナーズチャット
英会話ビギナー向け。専用アプリに返答フレーズ例が提案されたり、会話のトピックやシチューションを選択したりでき、目的に合わせた実践的な会話トレーニングが可能。
3.チューターモード
専用教材を使用し、レベルや目的に合わせた英語学習ができる。
4.エデュモード
英会話の際に必要な単語や会話フレーズなどを発音しながら反復練習できる。
AKAはMusioが日本の英語教育向上と併せてヘルスケア領域においても貢献ができるよう発展していくとともに、ロボットが会話パートナーとして学習や健康のサポートをしていく「一家に1ロボット」時代の実現を目指していく。
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山田 航也横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。