芝浦工業大学は世界36カ国にテクノスポーツ「HADO」を展開する株式会社meleapと共同で2022年4月から体育科目の授業へARスポーツ「HADO」を導入することを発表した。
芝浦工業大学では情報工学分野を融合した体育教育について研究している。その体育教育の中で学生に魅力的な新スポーツを考案させる計画があり、meleapの「HADO」を体育科目へ導入することになった。なお、「HADO」が大学の授業に導入されるのは、日本で初。
ロボスタでは「ロボカップアジアパシフィック2021あいち」会場でのHADOの様子を過去にレポートしている(関連記事「AI×ロボットの国際競技大会/展示イベントに家族連れ多数、活気で溢れる「ロボカップアジアパシフィック2021あいち」現地レポート」)。
世界中に広がる日本発のARスポーツ「HADO」
「HADO」は頭にヘッドマウントディスプレイ、腕にアームセンサーを装着して対戦するARスポーツ。自らの手でエナジーボールやシールドを発動させ、フィールドを自由に移動し、仲間と連携しながら最大3対3で対戦を楽しめる。
「HADO」はパラメーター(エナジーボールの速さ、大きさ、エナジーボールを撃つために必要なエナジーゲージのチャージのスピード、シールドの強さ)で自身の能力をカスタマイズすることで、運動能力や体格、年齢や性別など関係なく様々な人が楽しむことができる。
【HADOルール動画】
【HADOワールドカップ2019】
「HADO」の導入について
芝浦工業大学は工業大学としてテクノロジーを活用したスポーツの創出を目指している。体育教育と情報工学分野を融合させ、UI/UXデザインやゲーミフィケーション技術を活用した魅力的な新スポーツの考案、そのためのデバイスやシステムの構築、個人の身体能力だけによらないスポーツの考案によってダイバーシティやインクルーシブなどについて身近に考え、具体的に取り組む機会を学生に体験させることを検討している。
「HADO」は既存のフィジカルスポーツと最新のAR技術を組み合わせた新しいスポーツジャンル「テクノスポーツ」として世界中で展開している。テクノロジーを駆使することによって体力や筋力といった身体能力による差が生まれにくく、老若男女問わず楽しめる点が既存のスポーツとの大きく異なる特徴となっている。そういった点が同プロジェクトのビジョンと合致した結果、今回の導入に至った。
芝浦工業大学について
芝浦工業大学は日本屈指の海外学生派遣数を誇るグローバル教育と、多くの学生が参画する産学連携の研究活動が特長の理工系大学。東京都とさいたま市に3つのキャンパス(芝浦、豊洲、大宮)、4学部1研究科を有し、約9千人の学生と約300人の専任教員が所属。創立100周年を迎える2027年にはアジア工科系大学トップ10を目指し、教育・研究・社会貢献に取り組んでいる。
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山田 航也横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。