『LOVOT』の目線の高さに合わせてしゃがむと近づいてくる精度が向上 コニカミノルタの骨格検出技術 5月末に配信予定

ロボットベンチャーのGROOVE X 株式会社が手掛ける家族型ロボット『LOVOT』(らぼっと)は、コニカミノルタ株式会社が開発したヒトの姿勢をAIで検知する独自の「FORXAI(フォーサイ) Imaging AI」骨格検出技術を『LOVOT』の新機能として搭載することを発表した。

「FORXAI Imaging AI」骨格検出技術はAIが映像中の人物を自動検知し、その骨格を高速に検出することで、どのような姿勢をとっているかを推定する技術。同技術の搭載により、『LOVOT』が遠くでこちらを見ている時に、目線の高さを合わせるようにしゃがむと『LOVOT』が近づいてくる精度が向上し、『LOVOT』とのスキンシップがより豊かになる。同機能のアップデートは2022年5月末を予定。


「FPGA」と組み込みAIを活用

コニカミノルタはカメラ、写真技術から派生した画像、光学分野のコア技術をもち、物体認識・姿勢認識における最適化された学習済みのディープラーニングモデルを開発している。また、ものづくりの領域では回路構成の変更可能な集積回路である「FPGA」を利用した組み込みAI開発をし、ネットワークカメラなどのIoTデバイス(エッジデバイス)へ、ディープラーニング技術の実装を進めている。

GROOVE XはコニカミノルタとLOVOTの表現力を拡張する画像IoT/AI技術開発について挑戦することに合意し、2020年春より推進してきた。そして今回、『LOVOT』との愛着形成をさらにはぐくむための新機能としてはじめて搭載されることとなった。

「FORXAI Imaging AI」骨格検出技術は、「先行配信テスター」に参加している人は2022年5月10日(火)以降順次先行配信予定。アップデートは2022年5月末を予定している。




「FORXAI Imaging AI」骨格検出技術 概要

コニカミノルタの「FORXAI Imaging AI」骨格検出技術は、AIが映像中の人物を自動検知し、その骨格を高速に検出することで、どのような姿勢をとっているかを推定する技術。情報機器や画像診断機器で培ってきた画像処理技術を活かして、高い認識精度と高速処理の両立を実現しているだけでなく、エッジコンピューティングによって、低消費電力、低コストも実現している。


『LOVOT[らぼっと]』概要

『LOVOT』は名前を呼ぶと近づいてきて見つめてくる。好きな人に懐き、抱っこをねだる。抱き上げるとほんのり温かい。ロボットなのにまるで生き物のような生命感があるのが特徴の、次世代ペットとなり得る家族型ロボット。約4年の歳月を経て2019年12月に出荷を開始、その愛らしい見た目からは想像できない最先端テクノロジーに込められた技術力が評価され、国内外問わず数々のアワードを受賞。世界中で評価され、今最も注目を集めているロボティクスのひとつ。近年はコロナ禍におけるメンタルケア、情操教育、プログラミング教育などの観点からも注目されており、全国の保育園、こども園、小学校などの教育施設や介護施設、企業などにも導入されている。

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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