森永乳業「育児相談」などのAlexaスキル7種を5月25日より提供開始 NOIDがノーコードで開発支援

株式会社アイリッジはノーコードAlexaスキル開発運用クラウド「NOID」(ノイド)を活用し、森永乳業株式会社が2022年5月25日より順次提供開始する「育児相談」などのAlexaスキル7種の開発を支援したことを発表した。


抱っこしていても使用できるAI音声アシスタントに着目

日本国内の出生数は緩やかな減少傾向が続いているが、出産後も仕事を続ける女性や育児に積極的に参加する男性も増えている。また、今年4月から育児・介護休業法が改正され、男性の育児休業取得を促進するための「出生時育児休業制度」が新設されるなど、子育てや家族の在り方における多様化の流れは今後さらに広がっていくと思われる。

100年以上にわたって、赤ちゃんの健康のために育児用ミルクの研究と開発を進めてきた森永乳業は、このような背景を踏まえ、無料育児相談窓口「エンゼル110番」で保有する累計約100万件の育児相談データを活かしてお母さんお父さんの育児生活をより良くできないかと考えた。その中で情報伝達・コミュニケーション手段として、抱っこ中で両手がふさがっている時にも使えるAI音声アシスタントに着目した。

アイリッジは大量の育児相談データや動画を含む離乳食レシピデータなどをノーコードで素早くAlexaスキル化できる開発プラットフォーム「NOID」と、豊富なスキル開発実績、AI音声アシスタントの特性に精通したサポート体制が評価され、開発パートナーとして選ばれた。森永乳業が2022年5月25日より順次提供開始するAlexaスキルは以下の7種(いずれも画面付きデバイス限定)。


「育児相談」スキル

森永乳業が提供する乳幼児の無料電話相談窓口「エンゼル110番」に寄せられた累計約100万件の育児相談データから、特に相談の多い内容についてスキル化した画面対応スキル。Amazon EchoなどのAlexa対応デバイスに「アレクサ、育児相談をひらいて」と話しかけスキルを起動し、相談したい赤ちゃんの月齢を答えることで、表示されるカテゴリに従ってお悩みに役立つ情報を聞くことができる。




「ミルクの作り方」スキル

森永乳業が提供する妊娠・育児情報サイト「はぐくみ」のコンテンツをスキル化した動画再生スキル。初めて調乳する時や手順が不安になった時など、作業で両手がふさがった状態でも「アレクサ、ミルクの作り方をひらいて」と話しかけるだけで作り方を映像で確認できる。




月齢別 離乳食のレシピスキル5種

「はぐくみ」で紹介している約400件のレシピからおすすめレシピをスキル化した画面対応スキルで、提供開始時点では各月齢約20件、合計112件のレシピに対応している。対話のラリー数を減らすことが快適なユーザー体験につながる音声スキルの特性を考慮し、初めから月齢ごとにスキルを分けているのがポイント。「アレクサ、5ヶ月6ヶ月の離乳食をひらいて」と、各月齢のスキル名で話しかけることで利用できる。




今後の展開

今後は離乳食のレシピスキルの対応レシピ数増加を予定しているほか、利用動向を見ながら機能追加等も検討していく。アイリッジは今後も、「NOID」およびAI音声アシスタントを活用した企業とユーザーのタッチポイント形成を支援していく。


ノーコードAlexaスキル開発運用クラウド「NOID」(ノイド)

NOIDはアイリッジが提供する、ノーコードで簡単にAlexaスキルが作れるクラウドサービス。WebブラウザからNOID管理画面にアクセスし、画面に従って「ユーザーのどんな呼びかけに対して(input)」「音声アシスタントに何をさせるか(output)」をマウス操作あるいはテキスト入力していくだけで、スキルの制作からストア公開まで直感的にワンストップで行うことが可能。自分用のスキルを作りたい個人から商用にスキル開発を行いたいプロクリエイターや法人まで幅広く利用されている。

NOIDでのノーコードスキル開発イメージ。ユーザーの話しかけるワードと、それに対するAlexaの返答内容や挙動(動画再生など)をテキスト入力や項目クリックで指定し、対話の流れに沿ってブロックをつないでいくことで、プログラミング知識がなくてもAlexaスキルが開発できる。
■「NOID」の特長と利用による効果
・NOID管理画面上でAlexaの発話内容を入力するだけでスキルが完成
プログラミング知識不要で誰でも作成可能

・Amazon Developerアカウント作成後、NOIDでのスキル作成作業のみでOK
サーバー環境の準備も不要で、通常数週間~数ヵ月程度かかる作業を数日程度に短縮可能

・スキル公開後の修正やチューニングが管理画面上からでき、運用もNOID上で完結
エンジニアへの修正依頼等が不要のため、運用負荷を軽減し、スピーディーなPDCAを実現

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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