パナソニック コネクト 新規技術を活用して誰でも楽しめる新競技4種を開発 世界ゆるスポーツ協会と共同で

一般社団法人 世界ゆるスポーツ協会は、パナソニック コネクト株式会社と共同で画像センシング技術を用いた新競技4種「表情迷ドレー、フェイスマッチ、ピクトグラミー、すくらんぶるエッグ」を開発したことを発表した。

表情迷ドレー、フェイスマッチ、ピクトグラミーは2022年7月30日(土)に神奈川県川崎市主催のイベント「KOSUGI SPORT FES 2022」で体験可能(無料)。イベントの詳細は世界ゆるスポーツ協会ホームページで近日中に告知される。


今回の取り組みについて

今回の取り組みは世界ゆるスポーツ協会の提唱・推進する「老若男女健障」誰でも楽しめるスポーツの開発がパナソニック コネクトの経営のベースとして重視しているDEI(Diversity, Equity & Inclusion)の観点にも合致し、保有するテクノロジーの新たな展開に道を拓くものであることから実施。

パナソニック コネクトは年齢・性別・運動神経に関わらず、だれもが楽しめる。勝ったらうれしい、負けても楽しい。多様な楽しみ方ができるスポーツづくりと普及促進を図ることでDEIを実践する。


顔の表情を変えてゴールを目指す「表情迷ドレー」

「表情迷ドレー」は4人で楽しむスポーツ。全員が同じ画面を見て、徒競走のように誰が最初にゴールするかを競う。全員で一斉にスタートした後、時々刻々と表情を変える羊の群れと同じ表情になるようにプレイヤーが顔表情を変え、羊たちと同じ表情ができたプレイヤーはゴールに向かって加速する。

羊たちは突然一斉に表情を変え始めるが、一部の羊たちが迷って正しい表情にならないため、プレイヤーはどの表情をすべきか惑わされる。

「表情迷ドレー」にはパナソニック コネクトの顔表情推定技術が採用されている。カメラで撮影したプレイヤーの顔画像から「笑う」、「泣く」、「驚く」、「怒る」の4つの表情が識別され、プレイヤーは自分の顔の識別結果を画面上で確認しながら所望の表情になるように表情筋を動かす。

「表情迷ドレー」は4人が同じ場所に集まる会場参加もしくはインターネットにつながる自宅環境などから参加するオンライン参加が可能


落ちてくる表情を合わせて競う「フェイスマッチ」

横に並んだ2人が正面の画面を見て対戦するスポーツ。カメラで撮影した全身画像が画面に投影され、「笑う」、「驚く」、「怒る」の表情を示す顔キャラクターが画面の上部から下部にむかって木の葉のように落ちてくる。不規則に動く顔キャラクターをプレイヤーが追従し、全身画像の顔の位置と顔キャラクターの位置、およびプレイヤーの顔表情と顔キャラクターの表情がマッチングすると加点され、制限時間内で得点を競う。


この競技には表情迷ドレーと同じくパナソニック コネクトの顔表情推定技術が採用されている。顔キャラクターが示す顔表情とマッチングさせるために表情筋を動かすことに加えて、プレイヤーは顔の位置をマッチングさせるために上下左右に激しく全身を動かす。


ピクトグラムと同じ姿勢を取る「ピクトグラミー」

「ピクトグラミー」は1人ずつ実施するスポーツ。プレイヤーが対応すべき姿勢を示すピクトグラムが正面の画面に表示される。カメラで撮影したプレイヤーの全身画像が画面に投影され、プレイヤーは画面を見ながら体幹の向き、手足の角度・向きがピクトグラムに類似するように制限時間内に姿勢を変化させる。

右腕と左腕、右足と左足も区別しているため、正確な姿勢の再現がプレイヤーに求められる。

「ピクトグラミー」にはパナソニック コネクトの骨格推定技術が採用されている。カメラで撮影した全身画像から肩・肘・膝に代表される関節位置と関節をつなぐ骨格を推定することで、プレイヤーの体幹の傾き、手足の角度・向きを算出する。これによりピクトグラミーが指示する姿勢とプレイヤーの姿勢の類似度が判定可能となる。


「すくらんぶるエッグ」

「すくらんぶるエッグ」は3人vs3人のチーム対抗戦。ニワトリに扮したチームとカラスに扮したチームに分かれ、ニワトリは巣に蓄えた卵を守り、カラスが巣から卵を奪おうとして攻防を繰り広げる。巣を網、卵を風船、鳥の羽をうちわで代用し、カラスチームは風船を網から外に出すようにうちわを振る。ニワトリチームは網から外に出た風船をうちわを使って網に戻す。制限時間終了後に網に残った卵の数が得点に換算され、チームごとにニワトリ役とカラス役を入れ替えて得点を競う。


スタート直後に網に入っている卵だけでなく、新たに卵を産むことができる。ニワトリチームは1名ずつ順番に産卵エリアに移動し、そこで心拍数を計測する。心拍数が高いと産卵に時間を要し、低いと短時間に卵が産まれる設定で、心拍数が低いと産卵に有利とわかっていても直前まで卵を巣に戻す動きを激しく行うと心拍数が高くなってしまう。卵を産むことを優先するか、卵を巣に戻すことを優先するかの判断がプレイヤーにゆだねられる。

心拍数の計測にはパナソニック コネクトの非接触バイタルセンシング技術が採用されている。カメラで撮影した顔画像から心拍数を推定する技術で、顔画像中の肌色成分の微小変化が心臓の拍動による血流変化に起因していることに着目し、ノイズ除去など独自の信号処理を施した技術。


今後のイベントについて

表情迷ドレー、フェイスマッチ、ピクトグラミーは2022年7月30日(土)に神奈川県川崎市主催のイベント「KOSUGI SPORT FES 2022」で体験可能(無料)。イベントの詳細は世界ゆるスポーツ協会ホームページで近日中に告知される。

<「KOSUGI SPORT FES 2022」概要>

日時 2022年7月30日 10時〜17時
会場 グランツリー武蔵小杉 4F スマイルスクエア
(〒211-0004 神奈川県川崎市中原区新丸子東3丁目1135-1)
参加費 無料

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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