アバターロボット「ugo」が有料老人ホームで介護業務を開始 ロボットの遠隔操作は障がい者スタッフが担当!介護人材不足に画期的なアプローチ

アバターロボットの開発を手掛けるユーゴー株式会社のアバターロボット「ugo Pro」が介護分野へ本格的に進出する。

株式会社ツクイホールディングスは、ツクイグループが運営する介護付有料老人ホームでアバターロボット「ugo Pro」を試験導入することを発表した。また、アバターロボットを遠隔操作は、ツクイホールディングス特例子会社の株式会社Grasol(グラソル)の障がい者スタッフが行うことも同時に発表した。





資格がなくてもできる業務をケアサポーターやロボットが担当

深刻な介護人材の不足を背景にツクイグループでは介護スタッフの仕事を、有資格者が行うべきものと、無資格者でもできるもので分解し、資格がなくてもできる業務をケアサポーターが担当する「ケアサポーター制度」という仕組みを導入してきた。
そこで、アバターロボット「ugo」はケアサポーターの業務の一部を担当し、人とロボットで介護周辺業務を分業、介護スタッフの業務負荷軽減を目指していく。
ugoには、ツクイグループが設立した介護・福祉・医療領域に特化したファンド「ツクイ・ケアテック投資事業有限責任組合」で出資しているという。

また、アバターロボットの遠隔操作可能な仕組みを活用し、グラソルの障がい者スタッフが自宅にいながら遠隔接客対応を担当し働ける仕組みも構築。障がい者スタッフの活躍の場の提供と共に、ツクイグループ全体の障がい者雇用率向上へ繋げるとしている。


実証実験の概要

実施時期 2022年7月~2023年3月まで段階的に実施
実施場所 介護付有料老人ホーム「ツクイ・サンシャイン横浜野毛」

取り組みイメージ


アバターロボットの主な業務

・食事や入浴の時間に事前にルート設定した道のりを自動走行して居室前で声かけをし、エレベーターのボタン操作などをして、お客様を目的地へ誘導。
・お客様への声かけ・誘導を行った際に、アバターロボットに内蔵されているカメラを通して、遠隔操作しているスタッフがお客様の様子を確認。
・移動の途中で出会ったお客様にご挨拶や、愛らしい表情でお客様とコミュニケーション。


各社の役割

株式会社ツクイホールディングス実証実験の取りまとめ
ugo株式会社アバターロボットの提供
株式会社Grasol遠隔スタッフとしての勤務
株式会社ツクイ実証実験の施設の提供、遠隔スタッフとのコミュニケーション


拡がる「ugo」の可能性

「ugo」は遠隔操作とAI自動モードのハイブリッドで動作できる次世代型アバターロボット。2本のアームと移動機能を備え、身長の伸び縮み機能があり、各種業務のDX化に貢献する。既に警備ロボットとしての活躍が始まっていて、立哨や巡回警備などを遠隔操作でおこなったり、異常物をAIカメラで検知する機能がある。介護現場への導入が決まったことで、今後は介護用アバータロボットとしての普及も期待できる。

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ロボスタ編集部

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