セコム株式会社と株式会社ディー・エヌ・エーは、セコムが提供する「バーチャル警備システム」を活用し、人気漫画・アニメ『ONE PIECE』の主人公ルフィと会話ができる警備員「AIルフィ」を初めて一般公開する。株式会社集英社と東映アニメーション株式会社の協力で実現した。
2022年7月17日(日)に開催する「ジャンプビクトリーカーニバル2022」と、7月23日(土)から8月21日(日)に開催する「Meet the “ONE PIECE” 出張版 at RAYARD MIYASHITA PARK」(渋谷)の両方に、「AIルフィ」をそれぞれ設置する。
「AIルフィ」はイベントに来場した来訪者への挨拶や道案内などの応対を行う。来訪者が近づいたり話しかけたりすると、「AIルフィ」が動きと合成音声により自動応答するという。
合成音声は、ルフィの声優を務める田中真弓さんが協力、事前に収録した学習データをもとにAIが生成し、自然な発話を実現した。「AIルフィ」は、人物検出・音声認識・対話ロジックにおいてAIを活用し、日々の運用の中で会話のバリエーションを増やし、来訪者の方への応対の品質を向上させることができる。
「AIルフィと何を話そうかな?」 いまから会えるのが楽しみ、ワクワクする。
「AIルフィ」は集英社のロビーにて受付業務を行う体験済み
実は、2022年3月に「AIルフィ」は集英社のロビーにて受付業務を行う実証実験をひと月間実施している。そこでわかった課題等を改良してバージュンアップした。なお、「AIルフィ」自体の一般公開は今回が初。
また、今回から、「バーチャル警備システム」で実装していた、相手の背丈によって腰をかがめて目線を合わせて応対する動きを「AIルフィ」に取り入れた。子ども達などの来場者がルフィと顔を合わせて対話しやすいように改良した(冒頭の右画像)。
セコムは「今回の一般公開を通じ、実用化に向けた価値検証やシステムとしての課題、改善点を洗い出し、キャラクターAIのシステム開発や事業化を検討していきます」とコメントしている。
■ 「AIルフィ」実証参考映像|セコム
「ジャンプビクトリーカーニバル2022」について
「ジャンプビクトリーカーニバル2022」は集英社のジャンプ全般のイベントで「AIルフィ」も設置され、会話することかできる。ただ、「ジャンプビクトリーカーニバル2022」は完全招待制のイベント。入場は入場チケット(無料)の当選者のみ。自由入場制ではないため(入場チケットの応募受付は既に終了している)、既にチケットを持っている人のみが体験できることになる。
イベントURL https://promo.shonenjump.com/jvc/
会場 幕張メッセ 国際展示場 展示ホール5・6
開催日時 2022年7月17日(日)9:00~17:00
このチケットを持っていなくてもガッカリすることはない。「AIルフィ」に会うには次の「Meet the “ONE PIECE” 出張版 at RAYARD MIYASHITA PARK」(渋谷)でも可能だからだ。
「Meet the “ONE PIECE” 出張版 at RAYARD MIYASHITA PARK」で会える
このイベントは「屋外イベントエリア」と「屋内展示エリア」で構成。どちらのエリアともに基本入場無料(ただし、コロナ禍につき混雑状況により制限が発生する場合がある)。こちらのイベントでは誰でも「AIルフィ」と会話できるチャンスがある。
イベントURL https://meet-the-onepiece.com/
「AIルフィ」の公開場所
渋谷「sequence MIYASHITA PARK 4F」VALLEY PARK STAND内
「AIルフィ」の会期、開催時間
2022年7月23日(土)から8月21日(日) 11:00~21:00
注意事項:混雑時は整理券制となる。
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神崎 洋治神崎洋治(こうざきようじ) TRISEC International,Inc.代表 「Pepperの衝撃! パーソナルロボットが変える社会とビジネス」(日経BP社)や「人工知能がよ~くわかる本」(秀和システム)の著者。 デジタルカメラ、ロボット、AI、インターネット、セキュリティなどに詳しいテクニカルライター兼コンサルタント。教員免許所有。PC周辺機器メーカーで商品企画、広告、販促、イベント等の責任者を担当。インターネット黎明期に独立してシリコンバレーに渡米。アスキー特派員として海外のベンチャー企業や新製品、各種イベントを取材。日経パソコンや日経ベストPC、月刊アスキー等で連載を執筆したほか、新聞等にも数多く寄稿。IT関連の著書多数(アマゾンの著者ページ)。