ソニーの「Sound AR」を使った10作品が渋谷の街を歩いて楽しめる!「Locatoneクリエイターコンテスト2022」グランプリはどんな作品!?

渋谷の街を歩いて、ソニーのSound AR音響体験「Locatone」でエンタテインメントを楽しむことができる。
川の流れる音が聞こえてくる・・渋谷にはかつて豊かな川が流れていた・・ナレーションが静かに流れる。渋谷の街を歩き、決められた位置に通りかかると、次のナレーションや楽曲、会話劇がはじまる。それがソニーが開発したSound AR音響体験「Locatone」(ロケトーン)とそのコンテンツの楽しみ方のひとつだ。

コンテンツによって、スクランブル交差点は自分だけのライブ会場になり、渋谷の歴史を知るエンサイクロペディアになり、いつもの渋谷の街並みがアドベンチャーゲームの舞台にもなる。

渋谷の街で「サウンドAR」を活用してクリエイターが作成した10作品(コンテンツ)が誰でも体験できる。スクランブル交差点もライブ会場になる!?「Locatone」アプリを試してみよう

「Locatone」は、ロボスタ読者には、ムーミンバレーパークでイルミネーションとサウンドARを楽しめるイベント『ムーミン谷のナイトウォーク ~イルモリノオト~』でお馴染みのアプリ。

いま、誰もがその新しいエンタテインメントを渋谷で体感できるチャンスだ。渋谷を舞台にした作品を作るコンテスト「Locatone Creator Contest 2022」が開催され、応募数約100点の中からファイナルに残った10の傑作コンテンツが選出された。渋谷に行けば「Locatone」アプリでその10作品を楽しむことができるからだ。必要なものはスマートフォンと「Locatone」アプリ、イヤホン、そして好奇心だけ。

■Locatone™(ロケトーン)プロモーションビデオ(フルバージョン)【ソニー公式】

「Locatone Creator Contest 2022」が渋谷芸術祭とのコラボレーションによって開催され、11月11日、グランプリをはじめ優秀作品が決定し、授賞式が行われた。これら優秀作品が、渋谷で誰でも「Locatone」で体感することができる。


「Locatone Creator Contest 2022」の授賞式とトークセッション開催

2020年11月11日(金)、「Locatone Creator Contest 2022」のグランプリ授賞式とトークセッションが開催された。総合MCはLocatone公式アンバサダーで声優のモアイ岩下氏が盛り上げた。

Locatone公式アンバサダーで声優のモアイ岩下氏


トークセッションは11月12日(土)に配信

そして、「トークセッション」は『渋谷まるごとテーマパーク~地域と音声ARの可能性~』をテーマに、
パネリストとして丸戸史明氏(脚本家、小説家)、鈴木達也氏(株式会社集英社ゲームズ ゲームプロデューサー)、小池ひろよ氏(一般財団法人渋谷区観光協会 理事・事務局長)、安彦剛志氏(ソニー株式会社 Locatoneプロデューサー)が登壇、モデレーターは八木泉氏(ソニー株式会社 Locatoneプロデューサー)がつとめた。

トークセッション『渋谷まるごとテーマパーク~地域と音声ARの可能性~』の様子、11月12日(土) 15:30~16:30に無料配信される

トークショーは11月12日(土) 15:30~16:30に「SIW2022オフィシャルCH1」で配信されるので、興味がある人はお見逃しなく!



【配信場所】
SIW2022公式サイト:
https://social-innovation-week-shibuya.jp/timetable/event/is-19/




グランプリ授賞式

ファイナルに残った10作品の中から「奨励賞」の2作品、「特別賞」の2作品、そして「グランプリ」が発表された。

グランプリ、特別賞、奨励賞を受賞した皆さん


「グランプリ」は寺田忠勝さん『水を感じる。川の息吹を聴く街歩き』

「グランプリ」の栄冠は「寺田忠勝」さんの「水を感じる。川の息吹を聴く街歩き」に輝いた。栄誉を称えて開発支援金として100万円が贈られた。



「水を感じる。川の息吹を聴く街歩き」は、渋谷駅周辺から原宿駅周辺まで、散歩をしながらストーリーがゆったりと進んでいく気付きのサウンドエンターテイメントとなっている。

> グランプリ発表ページはこちら

水を感じる。川の息吹を聴く街歩き(グランプリ受賞作品)

渋谷川は元々、渋谷区・港区内を通って東京湾に流れ込む、いくつもの支流を持つ全長約10㎞の川でしたが、高度経済成長期の波の中で、暗渠化されほとんどがその姿を消してしまいました。しかしそんな中でも、暗渠化された川の源のいくつかは現在でもかろうじて生き残り、かつての東京の水環境の面影を伝えています。 『水を感じる。川の息吹を聴く街歩き』は、常に新しく変わり続ける「渋谷」を舞台に、目には見えないけれど変わらず流れ続ける「渋谷川」に意識を向ける、気付きのサウンドエンターテイメントです。川の音やキャラクターと織りなす物語・解説を聴きながら、優しい水の音と歴史に触れる街歩きをお楽しみください。 きっと普通に街を歩くだけでは見つからない「渋谷」の新しい魅力を発見できるはずです。
※暗渠(あんきょ)とは・・・地下に埋設したり、蓋をかけたりした水路のこと


「特別賞」の2作品

「特別賞」の2作品は、チーム「TAKAHASHIx2」の『バーチャル渋谷ライブ!~オンザストリート~』と、「高瀬奈緒文」氏の『永遠神剣外伝異世界のヘリオン -Helion The Another Real World-』が受賞した。

「特別賞」を受賞した「TAKAHASHIx2」の3人。「高瀬奈緒文」氏は欠席でZoomで音声のみの参加となった

「TAKAHASHIx2」の『バーチャル渋谷ライブ!~オンザストリート~』

「高瀬奈緒文」氏の『永遠神剣外伝異世界のヘリオン -Helion The Another Real World-』


「奨励賞」の2作品

今回、審査が接戦だったため「奨励賞」が設けられ、「たこやろうチチ」さんの『迷える動物救済
』と、「一色柊哉」さんの『海中サウンドツアー2122 in 渋谷』が受賞した。


ファイナルに残った10作品を楽しむ方法

では、どうやったら、そして渋谷のどこに行けばこれらの作品を楽しめるのだろうか。
まず、使用中のスマートフォン等(iOSやAndroidデバイス)に「Locatone」アプリをダウンロードする。そのアプリを起動すると下記のようなトップページが表示される。

「Locatone」は場所と連動するサウンドエンタテインメント。近くで楽しめるコンテンツが「近くのツアー」欄で表示されている。他にも「Locatone」で提供しているコンテンツの一覧がここで確認できる

この画面例は、授賞式が開催された「渋谷キャスト」で起動したもの。近くでは特別賞の『バーチャル渋谷ライブ!~オンザストリート~』とグランプリ『水を感じる。川の息吹を聴く街歩き』が楽しめることがわかる。『水を感じる。川の息吹を聴く街歩き』をタップすると、そのコンテンツの詳細を見ることができる。


このコンテンツは「Locatone」を起動して歩きながらナレーションや音で楽しむ構成になっている。スタート地点と全体のコースを確認してみよう。


簡易マップをタップすると詳細のマップと、音声イベントが発生するポイントが確認できる。渋谷駅周辺からスタートして、MIYASHITA PARK周辺を通り、原宿駅/代々木公園周辺がゴールとなっていることがわかる。天気の良い日に散歩がてら楽しむのにはよい距離だろう。


「ツアーデータ(コンテンツ)をダウンロード」し(ギガが気になる人はWi-Fi環境下でツアーデータをダウンロードしておこう)、渋谷駅から「ツアーを開始」すればコンテンツが楽しめる。


なお、あまり長い距離を歩きたくない場合は、短距離のコンテンツもある。特別賞の『バーチャル渋谷ライブ!~オンザストリート~』はハチ公前、スクランブル交差点で楽曲をライブ感覚で楽しみ、MIYASHITA PARK周辺までの短い距離のコンテンツとなっている。



コンテストは終了したが、コンテンツ(ツアー)は公開され続けているので、体験してみたい人は審査員が選出した傑作10作作品を渋谷の街を楽しみながら体験してみるのも良いだろう。

ファイナリストのクリエイター達で記念撮影
※「Sound AR」および「Locatone」はソニーグループ株式会社またはその関連会社の商標です。

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神崎 洋治

神崎洋治(こうざきようじ) TRISEC International,Inc.代表 「Pepperの衝撃! パーソナルロボットが変える社会とビジネス」(日経BP社)や「人工知能がよ~くわかる本」(秀和システム)の著者。 デジタルカメラ、ロボット、AI、インターネット、セキュリティなどに詳しいテクニカルライター兼コンサルタント。教員免許所有。PC周辺機器メーカーで商品企画、広告、販促、イベント等の責任者を担当。インターネット黎明期に独立してシリコンバレーに渡米。アスキー特派員として海外のベンチャー企業や新製品、各種イベントを取材。日経パソコンや日経ベストPC、月刊アスキー等で連載を執筆したほか、新聞等にも数多く寄稿。IT関連の著書多数(アマゾンの著者ページ)。

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