視覚障害者向け自律型誘導ロボット「AIスーツケース」の屋外用を発表 体験イベントを実施 日本科学未来館

日本科学未来館は、未来館などが開発を進める視覚障害者向け自律型誘導ロボット「AIスーツケース」の屋外用を発表した。
初めて屋外ナビゲーション実証テスト「『AIスーツケース』屋外走行プロジェクト」を、東京都などが主催する先進モビリティ体験イベントの一環として1月28日(土)~2月6日(月)に実施する。1月6日(金)11時よりオンラインで参加者募集を開始した。

屋外用「AI スーツケース」

「AIスーツケース」は視覚障害者を目的地まで誘導するスーツケース型のロボット。視覚障害者の生活を変える技術を研究開発するコンソーシアム「日本科学未来館アクセシビリティラボ」などが外部の研究機関と共同で開発している。



これまでは屋内施設用に開発

これまで未来館や新千歳空港などの屋内施設での実証テストを進めてきたが、今回はじめて屋外で実施する。この実証テストに向けて、一般社団法人次世代移動支援技術開発コンソーシアムの技術協力のもと、車道と歩道の段差などを乗り越えることができる屋外走行モジュールを開発して搭載した。


未来館からテレコムセンター駅まで案内

実証テストでは公共交通機関と目的地を結ぶまち歩きを想定し、未来館を起点に新交通ゆりかもめ「テレコムセンター」駅付近まで体験者を誘導して走行する。体験イベントは1日3回実施する。そのうち2回は視覚障害者のみを参加対象として、今後の研究開発に生かす考えだ。



「未来に乗りにおいでよ。次世代モビリティのまち体験」の一環

今回の取り組みは、東京都およびDigital Innovation City協議会が主催する先進モビリティ体験イベント「未来に乗りにおいでよ。次世代モビリティのまち体験」の一環として行われる。東京臨海副都心公道やシンボルプロムナード公園内などにて実施され、一般の参加者が自動運転EVバスやベンチ型自動運転モビリティなど先進的な移動技術にふれる機会を提供するもの。
未来館は「こうした未来社会構築に向けた外部の取り組みとも連携し、社会実装に向けた研究開発と、先進技術の体験機会の創出を進めていきます」とコメントしている。


■ナビゲーションロボット「AI スーツケース」屋外走行プロジェクト実施概要
開催日時:
2023年1月28日(土)~2月6 日(月)
※運休日 1 月 31 日(火)、2 月 1 日(水)、2 月 5 日(日)午前
各日 1) 10:30~12:00 2) 13:00~14:30 3) 15:30~17:00
開催場所:日本科学未来館、シンボルプロムナード公園
参加対象:1)と3)は視覚障害者(全盲)の方のみ、2)は、どなたでもご参加可能
実施主体:日本科学未来館
技術協力:次世代移動支援技術開発コンソーシアム
イベント詳細、申し込み https://www.miraikan.jst.go.jp/events/202301282847.html

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