株式会社アイレップは、OpenAI社が開発した「ChatGPT」を含む大規模言語モデル(LLM:Large Language Model)を活用し、デジタルマーケティングを効率化・高度化する新たなプラットフォーム「IREP LLMs PLAYGROUND」の運用を開始した。
ChatGPTはOpenAI社によって開発された先進的なLLMで、幅広いタスクをこなし、多くの業界で利活用が進んでいる。
大規模言語モデルを活用した「IREP LLMs PLAYGROUND」
アイレップではChatGPTの公開以前よりLLM活用を進めており、検索連動型広告をAIで改善する「H-AI SEARCH」の広告文自動生成機能などを提供してきた。
ChatGPTの公開以後も、情報の保全を徹底した上でマーケティング領域での活用事例創出に取り組んでいて、より一層LLMの利活用を促進するため、LLMを活用したプラットフォーム「IREP LLMs PLAYGROUND」の運用を開始したという。
現在は「IREP LLMs PLAYGROUND」を活用して、マーケティングプランニングの分析アシストや運用型広告のレポーティング分析に取り組んでいる。また、広告オペレーションの効率化を目指し、情報保全を施したChatGPTアプリケーションを全従業員へ配布し、効率化事例の創出を推進している。
「H-AI SEARCH」は、博報堂DYグループの横断型組織「Creative technology lab beat」のプロダクト第一弾として、アイレップグループのnegociaが開発しアイレップが提供する、検索連動型広告の広告テキストを自動生成し事前に広告配信効果を予測するAIソリューション
IREP LLMs PLAYGROUNDの活用事例
1.全従業員へのChatGPTアプリ配布と事例創出
ChatGPT活用においては、情報保全が重要な課題だ。アイレップはChatGPTの学習に従業員の入力データを反映しないアプリケーションを開発し、2023年3月10日より全従業員への配布を開始している。さらに独自のAIサービス利用ガイドラインをもとにデータ加工をおこなった上で、マーケティング領域での活用事例を創出している。
2.プロンプトカタログの制作
創出された活用事例から厳選して、「プロンプトカタログ」を作成。これにより、全従業員が事例を容易に再現可能となるため、幅広いマーケティング課題への応用が期待できるという。
3.マーケティングプランニングでの分析活用
ChatGPTを活用して、マーケティングプランニングプロセスの効率化と高度化を促進。一例として、広告のプランニング・キーワード提案などの一連の工程において ChatGPTを活用することで、より網羅的で効率的なマーケティングプランニングが実現できる。
・提供サービスに関連するキーワードが持つ非言語的要素の抽出とユーザーインサイト分析
・ユーザーインサイトをもとにしたニーズ推定とペルソナ作成
・ペルソナからのカスタマージャーニー作成・検索クエリの推定
4.運用型広告の成果分析の最適化
アイレップ独自の運用型広告レポーティングシステムにおいて、LLM等の機械学習モデルを活用した成果の分析をアシストする機能の開発をおこなっている。この機能の実現により、運用型広告の成果レポートにおける分析時間の大幅な短縮が期待できる。
同社は「今後も、AI技術の研究開発や利活用を通して、デジタル化に伴う市場の変化やクライアント企業のニーズに柔軟に対応し、デジタルマーケティングの推進を統合的に支援してまいります」とコメントしている。
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株式会社アイレップ