株式会社Piezo SonicとTIS株式会社は、Piezo Sonic社が開発した自律走行ロボット(搬送用AMR)「Mighty」(マイティー)の活用をテーマとした「”Mightyのいる生活” ロボットアイディアソン」を開催することを発表した。日程は2023年5月27日(土)。
今回のイベントには専門知識は必要なく、アイディアのイメージを膨らませることを目的とし、デザイン思考のワークショップへの参加や会場となるTIS社 豊洲オフィス32FでMightyを自由に走行させる体験ができる。
事業を考えている企業だけでなく、多くの人からの自由なアイディアを募集したいと考えているため、一般の方や学生にも参加を呼びかけている。
数年以内に実現したい・実現してほしい「自律走行ロボット:Mightyを使うサービスの開発」に興味のある人、Piezo SonicとTISとの共創に興味のある人に広く参加して欲しいと語っている。
活用イメージ例を動画で公開
Mightyを活用した新しいサービスのイメージ例として、東京都立大学内の生協からミーティングスペースまで、スマート決済をした商品をMightyが搬送する様子が動画で公開されている。
■ローカル5G通信によるロボットを活用した遠隔購入の実証実験
https://www.tmu.ac.jp/research/project-5g.html
「Mightyのいる生活 ロボットアイディアソン」
Piezo Sonic & TIS 共催「Mightyのいる生活 ロボットアイディアソン」は、参加者が⽇常⽣活に感じる課題を共有し、ロボットと⼀緒にどのような暮らしをしたいか、 どのような課題を解決したいか、についてアイディアを出し合うことを目的として開催する。
『2025年の住居、街中、仕事場など、自分の生活に自律走行ロボット「Mighty」のいるストーリーを描くアイディアソンとなる。
同社は「Piezo Sonic社が開発した自律走行ロボット「Mighty」を改造したり、ほかのサービスと連携させたり、「こんなのがあったら嬉しいね」 というサービスのイメージをMightyを使って創造してみませんか?」と呼びかけている。
当日は、TIS株式会社ビジネスイノベーションユニットのUXチームによりアイディアをカタチにするためのデザイン思考のワークショップを実施。また、Mightyの走行デモンストレーションや、同社の代表、多田氏よりMightyがどのように生まれたか、という開発秘話も紹介される。
アイディアソンの結果発表後、参加者同⼠が交流するための時間もあり、このイベントを通じて新しい出会いやつながりが⽣まれることも期待できる、としている。
参加希望者は、以下のURLから申し込みできる。
https://www.tis.co.jp/contact/seminar_robot_ideathon20230527
また、「”Mightyのいる生活” ロボットアイディアソンのチラシは以下のURLからダウンロードできる。
https://prtimes.jp/a/?f=d49450-14-eff8bcc58dd0ceaf19536a53225c9d40.pdf
イベントの概要と募集要項
このイベントは事前登録制になっている。
上記のリンクか、以下のページより事前参加の申し込みが必要。
申込ページ:https://www.tis.co.jp/contact/seminar_robot_ideathon20230527
https://www.piezo-sonic.com
https://www.piezo-sonic.co.jp
・Piezo Sonic & TIS 共催 “Mightyのいる⽣活” ロボットアイディアソン 参加募集ページ:
https://www.tis.co.jp/seminar/event/robot_ideathon20230527.html
・イベント申込ページ:
https://www.tis.co.jp/contact/seminar_robot_ideathon20230527
AMR「Mighty」の概要
Mightyは日本の月面探査ロボットの機構を応用した特殊なサスペンション機構と「待機電力ゼロで姿勢を保持」できるピエゾソニック モータをステアリングに搭載し、世界最高の不整地走行性能を備えた搬送用自律移動ロボット。
15cmの段差乗越え、その場旋回、真横移動が可能で、屋外・屋内の多くの場所で路面状況を気にすることなく走行できることが大きな特徴。Mightyは人の生活を支えるための新たなサービスの実現を目指し、「国産」の技術を活用したロボットとして開発されている。
2021年より販売を開始した「Mighty-D3」はPiezo Sonic社の設計コンセプトである3C(Cool、Cute、Compact)に基づいてデザインされており、人の生活環境に適応するサポートロボットを目指している。親しみを持てる外観デザインだけでなく、移動中の音も静かなロボット。不整地の走行性能が優れているため、工場や倉庫内だけでなく、屋外での移動検査機としての運用や病院・介護施設、高層マンション等での非接触・非対面物流や遠隔応対への活用を目指す。
Mighty-D3は国内、海外でデザインと走行性能を高く評価され、2022年にはラスベガスで毎年開催される国際展示会であるCES2022において「Innovation Awards」を受賞、国内で開催されたCEATEC 2022でスタートアップ部門「グランプリ」、令和4年度 東京都ベンチャー技術大賞で「特別賞」を受賞している。
Mightyの基本能力
「Mighty-D3」は搭載しているカメラとセンサーにより目的地までの自動走行する機能に加え、人やマーカーを認識した追従走行ができる。また、離れた場所からの遠隔操作やコントローラを利用した近距離遠隔操作をすることができる。
本体には30Kgの重量物を載せて運ぶことができ、けん引する場合には約200Kgを引っ張ることができる。
真横移動やその場旋回機能により細やかな移動ができるため、エレベータへの進入やスロープ、L字クランクなどの通路を走行できる。稼働時間は8時間で、多彩な状況への導入が期待できるとしている。
Mightyの応用性
Mightyは自動搬送、追従走行だけでなく、移動ロボットのプラットフォームとして活用できる。
例えば、観測装置を搭載すれば、施設内の巡回や警備の業務を行うことができる。また、ロボットアームなどを搭載すれば、作用の自動化に貢献することも期待できるという。施設内で移動を伴う案内や応対も、自動化が期待されている業務だ。
同社は「遠くない将来、私たちはショッピングモールや病院・介護施設で日常的にMightyが活躍する「人に優しい世界」を実現したいと考えています」と語っている。