搬送用自律移動ロボット「Mighty-D3」が「CES 2022 Innovation Awards」を受賞 CES 2022のShowcaseに出展

株式会社Piezo Sonicは開発・販売している搬送用自律移動ロボット「Mighty-D3」を2022年1月に米国 ラスベガスで開催される世界最大級の見本市「CES2022」に出展し、「Drones & Unmanned Systems」部門でCES2022 Innovation Awardsを受賞したことを発表した。


CESについて

CESは毎年、米ネバダ州ラスベガスで開催される世界最大規模の最新テクノロジーの見本市。リアルで開催されたCES 2020には世界約160ヵ国から約18万人が訪れ、約4,600社の出展企業により20,000以上の新製品・サービスが登場している。CES2022は2022年1月5日~8日にリアルで開催予定。

Piezo Sonic社はCES 2022において日本貿易振興機構(JETRO)の「J-Startup/JAPANパビリオン(Eureka Park)」とInnovation Awards 受賞者のみが展示できる「Showcase」に出展する。J-Startup/JAPANパビリオン(Eureka Park)では、「Mighty-D3」のデモンストレーション走行や、「Mighty-D3」の特徴でもある、段差乗り越えを可能にするステアリング機構に使用している「ピエゾソニック モータ」の展示を行う。



搬送用自律移動ロボット「Mighty-D3」について

「Mighty-D3」は宅配便などで人手不足となっているラストワンマイルを埋める搬送用自律移動ロボット。搭載しているカメラとセンサにより目的地までの自動走行を行い、市街地や病院、高層マンション等での非接触・非対面物流や案内を実現する。「Mighty-D3」は日本の月面探査ロボットの機構を応用した特殊な機構と同社が開発しているモータをステアリングに搭載することにより、15cmの段差乗越え、その場旋回、真横移動が可能。

ステアリング機構を実現するピエゾソニックモータ

Mighty-D3はPiezo Sonic社の設計コンセプトである3C(Cool、Cute、Compact)に基づいてデザインされており、人の生活環境に適応するサポートロボットを目指している。本格的な導入に向け、工場や病院、研究機関で実証実験を進めている。

HiCityでの公開デモンストレーションの様子



「CES Innovation Awards」とは

「CES Innovation Awards」は最先端の27の製品分野で特に注目すべき製品を表彰するもので、製品の品質、デザインの美しさ、ユーザーに提供する価値、製品仕様の独自性と新しさ、革新性という評価基準で審査されていえう。「CES 2022 Innovation Awards」では、過去最高となる1,800件の応募があった。「Drones & Unmanned Systems」部門ではMighty-D3が日本企業で唯一の受賞となる。


なお、CES2022の公開後、2022年1月にCESの最新動向紹介とMighty-D3のデモンストレーションをあわせたイベントを実施する予定。また、2022年2月に開催される「おおた工業フェア」にてデモ展示が行われる。

Piezo Sonic社 代表取締役 CEO兼CTO 多田 興平氏よりコメント

「Mighty-D3 は大田区の戦略的産業クラスター形成パイロット事業で2018年より開発を開始し、3年の開発期間を経て販売を開始することができました。すでに複数のMighty-D3がお客様のもとで活躍をはじめています。搬送業務だけでなく、案内や作業支援ロボットとしても活躍できるよう、ハードウェア、ソフトウェアともに完成度を高めていきます。CES2022の公開後、2022年1月にロボットエンジニア目線でのCESの最新動向紹介とMighty-D3のデモンストレーションをあわせたイベントを実施させていただく予定ですので、ぜひ、ご参加ください。」
関連サイト
CES 2022 Innovation Awards

ABOUT THE AUTHOR / 

山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

PR

連載・コラム