続・新型Amazon「Echo Auto」実機レビュー 走行中にAlexaをどう使うと便利? 新機能Autoモードとは? ドライブで検証してみた

前回の記事「新型Amazon「Echo Auto」実機レビュー クルマでも「Alexa」進化を感じる第2世代、開封・設置・用途をレポート」では多くのアクセスを頂き、ありがとうございました。一部、誤った記述がありましたので修正しました。まではお礼とお詫び致します。


運転中にAlexaに聞きたい情報は

さて、前回は実際の走行中の映像がなかったので、走行中に利用しているところの撮影を兼ねて「Echo Auto」を装着したクルマでドライブに行ってきた。ドライブの際には、Alexaに聞きたい情報はどんなことがあるだろうか。所要時間、観光地、温泉、特産品、それとも近くのコンビニの場所? 動画を交えてレポートしよう。


高速道路やトンネルではAlexaが聞き取りにくいケースも

まず、「Echo Auto」(第2世代)はマイクモジュールが小型化されたため、設置する位置の自由度が増した。本来なら、聞き取りやすい運転者の顔の周りか、顔に向けて近い位置に設置するのが、Echoにとっても聞き取りやすい環境だが、前回も紹介としたとおり、まずは取り付けやすい中央コンソールにドライバー側に向けて設置した。


結果、概ね聞き取りは満足できるレベルだったが、高速道路やトンネルなど雑音が多い道路になると正確に聞き取れなくなる。これは仕方ないことなので、やはり運転者に近い位置にマイクは設置するのがベターということになる。(「Echo Auto」の機能や設置の詳細は前回記事「新型Amazon「Echo Auto」実機レビュー クルマでも「Alexa」進化を感じる第2世代、開封・設置・用途をレポート」を参照)


「今日の天気は?」と聞くとAlexaは走行中の地域の情報を回答してくれる

さて、前回の記事の間違いをこの記事でも訂正しておきたいのは、「今日の天気は?」とAlexaに質問したときに従来は、ドライブで遠出しているも関わらず、ホーム設定している自宅などの天気予報を返してしまう点が不満点だったが、最新のAlexaと「Echo Auto」では現在走行している地域の天気をきちんと返答してくれるようになった。


「Autoモード」とは

もうひとつ前回の記事で触れられなかったのが「Autoモード」だ。「Echo Auto」のAlexaアプリの設定を「Autoモード」に設定すると、スマホの画面にインストールされているマップアプリ(地図)が表示され、Google MapやiPhoneのAPlle Mapと画面連携できるようになった。この機能が(中途半端だけど)なかなか便利で「近くのコンビニは?」「近くのガソリンスタンド」など、周辺の施設情報を返してくれるようになっている。ただ、iPhoneのSiriで同様にコンビニの位置をたずねると、マップ上にコンビニの位置が表示されて、おおよその距離や通行予定の道路沿いかどうかもわかるが、Alexaではそこまでのマップ連携が完全にはできていないようだ。


ドライブ中に便利なAlexa活用例

さて、皆さんならドライブ中にAlexaをどのように活用するだろうか? BGMやAudibleの指定などは、従来のEchoと同様にもちろん可能だ。それらを除いて、ドライブ中でわかると便利な情報としては例えば・・
・○×(目的地)までの所要時間は?
・○×の観光地を教えて
・○×の温泉を教えて
・○×の名産品を教えて
・○×の今夜の天気は?
・シリトリしよう
・今日の天気は? (走行中の地域の天気)
Autoモードにて
・近くのコンビニ
・近くのガソリンスタンド
などがあるだろう。
動画でもそのやりとりを紹介しておこう。
■走行中に「Echo Auto」(第2世代)を活用する例


総評

前回の記事でも書いたように、「Echo Auto」(第2世代)は随所に進化した点が見られ、とても便利になったと感じた。対話の聞き取り感度も向上している。自宅でもEchoを愛用している筆者は、Echo Autoもしばらく使っていこうと思っている。

ジェネレーティブAIの登場で、対話AIのレベルが向上し、ユーザーが要求する技術レベルの敷居が上がった。その意味では、Alexaも「渋滞していない裏道はある?」とか「近くで空いてる駐車場ある?」など、助手席の人に聞けるくらいのレベルの質問が求められるようになるだろう。また、EchoAutoを使用する上で一番期待したいのはすべての操作が音声でできるようになること。iPhoneやAndroidなどでも十分に車載ナビやBGMが楽しめるモノの稀に画面の操作が必要になり、運転中では停車する必要が出てくる。これらの課題をEchoAutoが解消してくれると付加価値がグッと向上するだろう。
「いつものEchoをクルマでも」から、「オート(自動車)に特化した機能をもったAlexaへの進化」が求められている。

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神崎 洋治

神崎洋治(こうざきようじ) TRISEC International,Inc.代表 「Pepperの衝撃! パーソナルロボットが変える社会とビジネス」(日経BP社)や「人工知能がよ~くわかる本」(秀和システム)の著者。 デジタルカメラ、ロボット、AI、インターネット、セキュリティなどに詳しいテクニカルライター兼コンサルタント。教員免許所有。PC周辺機器メーカーで商品企画、広告、販促、イベント等の責任者を担当。インターネット黎明期に独立してシリコンバレーに渡米。アスキー特派員として海外のベンチャー企業や新製品、各種イベントを取材。日経パソコンや日経ベストPC、月刊アスキー等で連載を執筆したほか、新聞等にも数多く寄稿。IT関連の著書多数(アマゾンの著者ページ)。

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