Amazon echo Autoをどう使う? 何ができる?
アマゾンジャパンは「Amazon AlexaならびにEcho Autoに関する記者説明会」を開催し、本日から発売の「Echo Auto」に関しての説明、質疑応答等のブリーフィングを行った。そこではEcho Autoに関する2つの最新コンセプト動画も公開した。
Amazon Echoシリーズは、Amazonが開発した音声アシスタント「Alexa」を室内で利用するために開発、販売されてきた(特に日本市場ではモバイルや屋外向けの製品はなかった)。
その意味で車載向けの「Echo Auto」は初めての屋外向けのEchoとなる。米国では2018年に招待制で発売され、今年1月に開催された「CES」で米国以外への市場参入が発表されていた。
Alexaは日産のアリアに搭載予定
車載用製品としては「Echo Auto」になるが、「Alexa」を車載に展開するという意味では、日産のアリアに搭載したり、JVCケンウッド製品などのサードパーティ製デバイスに組み込まれた形で進出することになるという。
アマゾンジャパン合同会社 Alexaインターナショナル ゼネラルマネージャー 大木聡氏は「Echo AutoはハンズフリーでAlexaと対話できる車載用デバイス。天気をきいたり、音楽をかけたり、しりとりをしたり、車内で過ごす時間がより楽しくなる。手持ちのスマートフォンを介してインターネットに接続、Alexaの音声や音声等はカーオーディオにBluetooth、または外部入力に接続して車載のスピーカーから聴くようになります」と説明した。「Echo Auto」自体にはバッテリーは搭載されていないため、シガーソケットまたはUSB(B)によってケーブルで給電する形式となる。
また、大木氏は「Echo Autoは8つのマイクアレイを搭載している。カーオーディオからの音楽、エアコンの音、運転中の騒音などが騒々しい車の中でも、話しかける声にAlexa がスムーズに応答する」とした。
車内で英語の学習や朗読を楽しむ
Echo Autoはこれまでに開発された3,500以上(2020年8月末時点)のAlexaスキルにも対応し、Amazon Music、Apple Music、Spotifyなどから音楽をストリーミング再生したり、ニュースを聞いたり、電話をかけたりすることができる。また、車内で「アルクの英語クイズ」スキルで英語を学習したり、「講談社のディズニースーパーゴールド絵本」スキルで同乗する子どもに物語の読み聞かせをしたりすることもできる。
ユースケースでわかるコンセプト動画を公開
発表会にあわせて、「Echo Auto」の使い方をイメージする2つの動画が公開された。
■Amazon Echo Auto ビジネス編
Amazon Echo AutoはAmazon Alexaを手軽に体験できるEchoシリーズ初の車載デバイス。通勤で忙しい朝も、車を運転しながらAlexaに話しかけるだけで、手軽に音楽の再生やニュースの確認、通話やスケジュール管理などが可能になる。
Amazon Echo Auto ファミリー編
Amazon Echo AutoはAmazon Alexaを手軽に体験できるEchoシリーズ初の車載デバイス。家族や友人など大切な人とのお出かけも、車を運転しながらハンズフリーで、その日の気分に合った音楽の再生や本の読み上げ、スマートホーム家電の操作などが手軽にできる。
「Echo Auto」は本日、早速手元に届いたので、今後、試用してみたいと思う。
個人的に最も知りたいところは、「Echo Auto」を使用中にAlexaがメインのアプリとしてスマートフォンで動作する場合、スマートフォンのマップ機能(カーナビ)も併用できるのかどうか、という点。もしも使えない場合はちょっと困るので、使い方に工夫が必要になるかもしれない。そのあたりのチェックをしつつ、個人的な感想や使い勝手を後日レポートできれば、と思っている。
なお、「Echo Auto」の詳細は下記のロボスタ記事で解説している。
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神崎 洋治神崎洋治(こうざきようじ) TRISEC International,Inc.代表 「Pepperの衝撃! パーソナルロボットが変える社会とビジネス」(日経BP社)や「人工知能がよ~くわかる本」(秀和システム)の著者。 デジタルカメラ、ロボット、AI、インターネット、セキュリティなどに詳しいテクニカルライター兼コンサルタント。教員免許所有。PC周辺機器メーカーで商品企画、広告、販促、イベント等の責任者を担当。インターネット黎明期に独立してシリコンバレーに渡米。アスキー特派員として海外のベンチャー企業や新製品、各種イベントを取材。日経パソコンや日経ベストPC、月刊アスキー等で連載を執筆したほか、新聞等にも数多く寄稿。IT関連の著書多数(アマゾンの著者ページ)。