自家製熟成麺うどん「水織」が配膳ロボット「T5Pro」を本格導入へ PoCでピーク時の人手不足問題の解消を確認

IoT・AIソリューションを開発する株式会社SGSTは、ウイズコロナ時代の省人化ソリューションとして飲食店、スーパー、レジャー施設、一般企業オフィス向けにロボットによる人的サービスの非接触化の展開を提案している。
そして2023年9月27日、「自家製熟成麺うどん 水織」において、KEENON Robotics社製の配膳ロボット「T5Pro」を、レストラン内の配膳・下げ膳に活用することでサービス向上に繋がるかどうかを検証する実証実験を8月より約1か月間実施したことを発表した。


そして、PoC期間中、顧客・従業員から好結果を得たことで8月30日より「T5Pro」の本格導入を正式決定することになった。



実証実験の概要

「自家製熟成麺うどん 水織」では店舗運営における省人化を目的として、これまで配膳ロボットの活用を検討しており、今回、KEENON Roboticsの「T5Pro」を活用してサービスをさらに充実できるかを検証することとした。ロボットを活用した「配膳・下げ膳」について実際に検証し、運用面での改善に向けて調整作業を実施してきた。


期間:
2023年8月2日~8月29日
検証項目:
T5Proを用いた飲食店舗省人化オペレーションの検証
T5Proを利用した業務効率化
検証結果:
安心・安全に配膳/下げ膳作業を担うことで、顧客・従業員ともに非常に好評だった。
ピーク時でも安定的に配膳サービスを非接触で提供可能、大きなトレー(486×406mm)により一度に複数のトレイの利用が可能なため、ピーク時の人手不足問題を解消し、配膳/下げ膳サービスを安定的に提供可能。
目的地と出発のボタンを押すだけの簡単な操作だった。
平均12時間/日 連続稼働、また自動充電機能もあり、いくら運んでも疲れない。


配膳ロボット「T5Pro」

KEENON社が独自開発した「T5Pro」は、マルチリンク式のサスペンションによる衝撃吸収システムをもつ次世代型シャーシを採用。これにより優れた安定性を実現でき、複雑な環境にも適応できる。新しいPID制御アルゴリズムが動作中の加速、減速、旋回に対し安定感を高め、効率的な配膳を実現する。3つのトレー検知センサーがトレーを取る・置く動作を瞬時に認識し、ライトや音声、テキスト表示で料理を受け取るタイミングを適切に通知できる。顧客が受け取った後、引き続き次の配膳に向かい、これにより複数のテーブルに対する配膳サービスが可能となる。


またトリプル立体ビジョンセンサーにより、段差の認識や人の足元の4cmまでの障害検知と回避が可能になった。衝突を和らげるソフトゴムセンサーも搭載。


KEENON Roboticsは、2010年に設立され、グローバル企業向けにインテリジェントな無人配送ソリューションを提供するAI企業。現在、インテリジェントサービスロボットとAIテクノロジーを世界60ヵ国において35,000台以上の導入実績がある。

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ロボスタ編集部

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