清掃や自律移動ロボットとエレベーター連携の標準化進める 経産省「建物・施設管理におけるロボットフレンドリー化」大和ライフネクストら

大和ハウスグループの大和ライフネクストは、建物・施設管理における清掃業務のロボットフレンドリー化に向けたエレベーター連携システムの開発事業について、経済産業省による補助事業「令和5年度革新的ロボット研究開発等基盤構築事業(ロボットフレンドリーな環境構築支援事業)に係る間接補助事業者」に採択されたと発表した。

今後は、エレベーター保守会社のジャパンエレベーターサービスホールディングス、エレベーター連携サービスを手掛けるOcta Roboticsとともに、低廉・簡易なロボットのエレベーター連携を実現するシステムの構築を目指す。


ロボットが階をまたいで移動するエレベータ連携が重要

建物・施設管理事業は従来より「労働集約型産業」の構造であり、受付・清掃・警備・点検等の各業務を人の手で行っていたが、近年の少子高齢化の加速により労働生産人口は減少が続き、管理員・警備員・清掃員等の人材不足が深刻化しており、建物・施設の管理不全につながれば、業界だけでなく社会全体にとって大きな課題となる。これらの課題解決に向け、大和ライフネクストは最新のIT・IoT技術を活用した新たな管理形態の研究・開発を進めており、2021年からは清掃業務を中心にロボット活用を推進してきた。

一方で、管理業務の省人化につながるロボット活用に必要不可欠な「エレベーター連携システム」(ロボットが階をまたいで移動することを可能にする仕組み)については、コスト面や仕様面で課題があり、建物管理におけるロボット導入のハードルとなっている。

そこで、エレベーター保守会社のジャパンエレベーターサービスホールディングス、RFA(一般社団法人ロボットフレンドリー施設推進機構)規格準拠のロボット・エレベーター連携サービスを手掛けるOcta Roboticsの2社と連携し、低廉かつ簡易に導入できるエレベーター連携システムの構築に取り組むことで、建物管理業務の「持続可能な」ロボットフレンドリー化を推進する。

事業概要

実施期間

2024年3月まで(予定)

目的

・低廉・簡易なエレベーター連携システムの開発
・各メーカーのエレベーターとの連携確認
・管理建物における実地検証

各社役割

・大和ライフネクスト株式会社(補助事業者):
プロジェクト管理、実地検証の運営・管理、蓋然性シミュレーション等
・ジャパンエレベーターサービスホールディングス株式会社(再委託先):
エレベーター運行監視装置の改良・検証現場での設置作業等
・株式会社Octa Robotics(再委託先):
インターフェースサービス「LCI」の改良・現場検証時の信号確認

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ロボスタ編集部

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