株式会社バンダイナムコホールディングスは、本日10月6日(金)に、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)における、バンダイナムコグループのパビリオンの名称が「GUNDAM NEXT FUTURE PAVILION」に決定したことを発表した。また、新たなキービジュアルとパビリオンの外観デザインなどを報道関係者に公表した(この記事内では「GUNDAM NEXT FUTURE PAVILION」をガンダムパビリオンと呼称する)。
発表会場には、吉村大阪府知事もサプライズ登場し、トークショーが行われた。吉村知事は自身がガンダムファンであることを公言し、ガンダムパビリオンがとても楽しみと語った。大阪・関西万博は、2025年4月13日から10月13日まで開催される予定。
外観デザインは未来のスペースエアポートをイメージ
今回の大阪・関西万博では、「もうひとつの宇宙世紀」を舞台に、未来社会の課題解決に向けて、ガンダムと人類が共存する次なる未来を見据え、パビリオン名称を「GUNDAM NEXT FUTURE PAVILION」に決定した。パビリオンの外観デザインは、未来のスペースエアポートをイメージしており、人類が宇宙に生活圏を伸ばした世界観を表現している。
また、ガンダムは来年で生誕45周年を迎える。同社グループは、これまでさまざまなストーリーを伝えてきたガンダムのさらなる可能性について、検討を進めているという。その検討結果を大阪・関西万博の「GUNDAM NEXT FUTURE PAVILION」にて発表する予定だ。
吉村知事とのトークショー
ステージに登壇した藤原氏は「パビリオンではガンダムとともに未来社会を一緒に考えていきたい。スペースエアポートをデザインに選んだ理由は、人類が宇宙に生活圏を伸ばした世界の象徴をイメージした外観となっている」と語った。
また「ガンダムが持つ可能性、そして、我々に与えてくれる力をイメージして、GUNDAM NEXT FUTUREのキービジュアルも決定した」と続けた。そして、その後、吉村知事を交えたトークショーへと展開した。
大阪・関西万博は未来社会の実験場
吉原府知事は「ガンダムをテーマにしているパビリオンを本当に楽しみにしている」と語り、「大阪・関西万博は、国や企業が多くのパビリオンを作り、みんなで未来社会を実現していこうじゃないか、ここで未来社会の実験場をやっていこうじゃないか、ということを考えている。未来ってこんな社会が来るんだね、社会課題解決にはこんな方法があるんだね、と、そういった未来を皆さんが感じられる、未来を実現する万博をやりますので、 楽しみにしていただけたら嬉しい。実際に人が乗れる空飛ぶ車も、日本で初めて実用化する予定」と続けた。
また、万博会場やパビリオンの建設の遅れが指摘されていることに関して「いろいろと言われていますが大丈夫。これはちゃんとやりますので・・」と付け加えて、会場の笑いを呼んだ。
大阪・関西万博まであと555日
更には、「最近はなんでもネットで見たらいいでしょ、という人もいますが、人間の本質は、五感で感じるインスピレーションがすごく大切だと思っている。それを世界中の国々の皆さんが集まって、いろいろなチャレンジをしていく、そんな万博にしたいと思う」とし、たまたま今日は万博まであと555日、ゴーゴーゴーであることにも触れた。
万博の機運を高めるためもあり、7月11日にガンダムパビリオンと大阪ヘルスケアパビリオンが連携協定を締結した。その際、大阪ヘルスケアパビリオンのロゴの緑色にちなんだ特別なガンダムを、ガンダムパビリオンサイドから吉村知事に提供があったことを嬉しそうに紹介した。
吉村氏はガンダムの大ファン
最後に吉村氏は「あまり個人的なこと言うとダメなんですけど・・」と断った上で「本当にガンダムパビリオンの皆さんと協力できるというのはすごく嬉しい。ずっとガンダムのアニメを小さい頃から見てたし、ガンプラも作って。アニメの中のように、万博でも空飛ぶクルマが飛んで「ザクレロ」かなぁ、なんてイメージしたり」と、かなりのガンダムファンであることを公言し、藤原氏も「ザクレロが出てくるのはすごい」と感心していた。
「Fun for All into the Future」がパーパス
バンダイナムコグループは「Fun for All into the Future」をパーパスとして定め、IP軸戦略のもとファンとともに、バンダイナムコグループが向き合うべき社会的課題に対応したサステナブル活動を推進する上で、中期計画の重点戦略としてサステナビリティ「笑顔を未来へつなぐ」を掲げ取り組むとしている。更に次のようにコメントしている。
「当社グループを代表するIPである「機動戦士ガンダム」は、1979年のTVアニメーション放送から40年以上にわたり映像作品や商品・サービスを通じて、ファンのみなさまに「夢・遊び・感動」をお届けしています。そして、IPからSP(社会的アイコン)への成長を目指し、さまざまな社会的課題への取り組みを通じて、未来社会に大きな力を与えてくれる存在になると考えています」
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神崎 洋治神崎洋治(こうざきようじ) TRISEC International,Inc.代表 「Pepperの衝撃! パーソナルロボットが変える社会とビジネス」(日経BP社)や「人工知能がよ~くわかる本」(秀和システム)の著者。 デジタルカメラ、ロボット、AI、インターネット、セキュリティなどに詳しいテクニカルライター兼コンサルタント。教員免許所有。PC周辺機器メーカーで商品企画、広告、販促、イベント等の責任者を担当。インターネット黎明期に独立してシリコンバレーに渡米。アスキー特派員として海外のベンチャー企業や新製品、各種イベントを取材。日経パソコンや日経ベストPC、月刊アスキー等で連載を執筆したほか、新聞等にも数多く寄稿。IT関連の著書多数(アマゾンの著者ページ)。