菱洋エレクトロの「NVIDIA Jetson搭載の小型エッジコンピューター」がコニカミノルタの「FORXAIデバイス認定プログラム」に採用

2023年10月16日 By ロボスタ編集部

菱洋エレクトロは、コニカミノルタおよびパートナー企業の保有するさまざまなIoTやAIの技術で構成された画像IoTプラットフォーム「FORXAIデバイス認定プログラム」において、NVIDIA Jetson搭載の小型エッジコンピューター「AAEON BOXER-8641AI」を申請し、採用されたことを発表した。

画像IoTプラットフォーム「FORXAI」とは

近年、製造業や小売業をはじめとする多くの事業者が外観検査、計測、診断、行動解析などでAIの導入に乗り出しているが、AIの導入にあたり何から始めれば良いのか、誰に相談すべきかといった疑問が解決できず、円滑な導入が進まないという状況がまだ多く存在する。また、企業がこのような課題を解決するためには、高い専門性を有する技術や高品質な製品、さまざまな業界とのチャネルが必要ですが、これらをすべて持ち合わせるには時間もコストもかかる。

菱洋エレクトロはこれらの課題に対し、コニカミノルタが“AIの導入を検討しているお客様”と“導入に必要な技術を提供する企業”をつなぐことを目的として提供している画像IoTプラットフォーム「FORXAI」の理念に共感し、FORXAI技術パートナーに加盟するとともに、FORXAIに接続・連携可能なデバイスを審査・登録する「FORXAIデバイス認定プログラム」に「AAEON BOXER-8641AI」を申請し、採用された。

FORXAIデバイス認定プログラムの仕組み

これにより、コニカミノルタやパートナー企業の高品質で多種多様なAIアルゴリズムを実装したエッジデバイスを、お客様のニーズに沿って展開することができるようになる。

AAEON BOXER-8641AIについて

AAEON BOXER-8641AI

AAEON BOXER-8641AIは、NVIDIAのハイパワーなAI用モジュール「NVIDIA Jetson AGX Orin」を搭載した、小型エッジコンピューター。小型でありながら、2つのLANポートや6ポートのUSBインターフェースを搭載し、さまざまな組み込み用アプリケーションに利用可能なため、ソリューションパートナーが開発する多様なAIモデルを稼働できる。また、-20～55℃の広範囲な動作温度に対応しており、工場や建設現場など、過酷な環境での使用も可能なため、AI演算を必要とする、セキュリティ機器、ロボット、画像処理機器、インフラ機器などさまざまな組み込み用アプリケーションに最適なエッジコンピューターとなっている。

AAEON BOXER-8641AI 主要スペック

今後の展望

菱洋エレクトロは、FORXAIおよび当プログラムを通じて、コニカミノルタの画像認識技術と、各パートナー企業がもつ製品・技術・販売チャネルを融合した、ソリューションの創出、展開に貢献するとともに、NVIDIAの一次代理店として各ベンダーのNVIDIA搭載製品をはじめ、PC/サーバー/ワークステーション/周辺機器などの製品を数多く取り揃えているため、これらの製品を組み合わせ、幅広い分野で培った経験をもとに、FORXAIを通じてお客様のAI導入をサポートするとしている。

コニカミノルタ FORXAI事業統括部ソリューション開発部部長の京尾俊作氏もコメントを寄せている。

コニカミノルタ株式会社 FORXAI事業統括部ソリューション開発部部長京尾俊作氏

FORXAIを加速するうえで、NVIDIA Jetson AGX Orinを活用し、高精度に動作するAIアプリケーションの展開を検討するなか、菱洋エレクトロ様より本デバイスを活用した協業の座組についてご提案をいただきました。この度、ご提案いただいたデバイスとFORXAIパートナープログラムを活用し、製造現場の安全・安心なワークフローに貢献する高付加価値なソリューション提案に期待しています。