戸田建設とALSOKは共同で、「令和5年度 ロボフレ事業報告会」にて、昨年12月に実施した「ロボットとセキュリティ扉の連携に関する実証実験」に関する成果を発表した。
経済産業省は、令和元年度より「革新的ロボット研究開発等基盤構築事業」を通じて、事業者によるロボットフレンドリーな環境構築のための研究開発等を支援している。「令和5年度 ロボフレ事業報告会」はこの成果を発表するイベントで、戸田建設とALSOKは共同でこの事業の採択を受け、「ロボットとセキュリティ扉の連携に関する実証実験」を昨年12月に実施して、その成果を発表した。
・テーマ:令和5年度 ロボフレ事業報告会 ~ロボットが活躍するビルの環境、最前線~
・日時 :2024年3月5日
・場所 :NEC ネッツエスアイ(株)本社ビル
・主催 :経済産業省、(一社)日本ロボット工業会
3つのセキュリティ扉を2種類のロボットが自律移動
実証実験は戸田建設の筑波技術研究所において、3つのセキュリティ扉(自動ドア・フラッパーゲート・電気錠扉)を2台のロボット、ALSOKの警備・案内ロボット「REBORG-Z」と、NECネッツエスアイ提供の清掃ロボット「PUDU CC1」が、共通のインターフェイスを活用してセキュリティ扉の開閉を制御する三菱電機ビルソリューションズの「出入管理サーバー(Ville-feuille)」と連携動作させることで、セキュリティレベルの異なるエリア間を自律移動する。という内容。
実証実験では、ヒトとの共存や災害時の対応も含めたシナリオを基に、ロボットと出入り管理サーバーの連携を確認した。(詳細は「【ロボットフレンドリービル】戸田建設とALSOK、ロボットとセキュリティ扉の連携を実証実験 課題と実験結果を公表」も参照)
今後について
戸田建設は、ロボットとヒトの最適な共生空間を創造する『ロボットフレンドリービルディングデザイン』というビジョンを掲げ、この分野のリーディングカンパニーを目指している。
また、(一社)ロボットフレンドリー施設推進機構への参画企業として通信規格の標準化に積極的に取り組むとともに、今後も『ロボットフレンドリービルディングデザイン』構築に向けて更なる努力を重ねる、とコメントしている。