「病室からつながる水族館」四国水族館と香川大学、入院中の子どもたちが遠隔ロボットで水族館をオンライン見学

四国水族館は2024年3月12日に香川大学との包括連携協定の取り組みの一つとし香川大学医学部附属病院、四国こどもとおとなの医療センター、かがわ総合リハビリテーション病院に入院中の子どもたちが病院からロボットを操作して館内の見たい所を見学する見学会を実施した。

見学会は長期入院や治療が必要な子どもとその家族を支援する事業を行い、遠隔操作のできる交流支援ロボットの貸し出しを行っているNPO法人未来ISSEYがロボットの移動や企画などを行った。

四国水族館について

瀬戸大橋のたもと四国の玄関口に位置する香川県宇多津町に2020年にオープンした水族館。「四国水景」をテーマに約400種14,000点の生きものを展示しており、生きものの展示だけでなく、四国の文化やそこで暮らす人の営みとともにある環境も水槽内で表現している。

香川大学との包括連携協定について

四国水族館と香川大学は地域社会の発展に寄与する事を目的とし、2020年9月1日に包括連携協定を締結。

香川大学の教育・研究分野における取組や実績に加え、四国水族館が展開する様々な事業や多面的な機能を活かして、学校教育における創造的活動や観光振興による地域活性化を含め、教育、研究、地域・産業振興における幅広い連携が進展するものと期待されている。

包括連携協定に基づく活動実績
2020年7月〜2021年2月 香川大学教育学部附属高松小学校創造活動授業 四国水族館PRプロジェクトへの協力
2020年12月 遠隔ロボットを使い香川大学医学部附属病院と水族館をつないでの見学会実施
2022年6月〜7月 香川大学教育学部附属高松小学校創造活動授業 飼育水槽立ち上げ授業への協力
2023年3月 遠隔ロボットを使い香川大学医学部附属病院と水族館をつないでの見学会実施
2023年12月 香川大学経済学部の学生が制作した讃岐提灯を館内に展示


NPO法人 未来ISSEYについて

未来ISSEYは慢性的な疾患をもち、長期入院や治療が必要な子どもとその家族を支援する団体。

突然経験することになった病気、治療に対する不安や負担、生活や心理的なことなど困難を負う子どもとその家族を、過去に同様の経験をした人材、教育や医療系の学生ボランティア、有資格者などがそれぞれの立場からできるサポートを行っている。

見学会では水族館でクイズ・ミニチャレンジを企画

オンライン見学会のようす

見学会では、未来ISSEYのスタッフと、未来ISSEYの学生ボランティア「グッドブラザー」として参加している学生たちが、水族館側でロボット移動のサポートやクイズ・ミニチャレンジを企画。子どもたちは、まるで実際に訪れたかのように楽しんでいた。





今回のような交流支援ロボットを使った水族館見学会は2023年3月に続き3回目の実施となり、今後も定期的に実施していく予定。四国水族館はこれからも水族館の新たな楽しみ方を提供できるよう、様々な取り組みを行うとしている。

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ロボスタ編集部

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