ユニキャストは、アプトポッドと、日立建機と協力し、リアルタイムに施工現場のデータを収集して仮想空間に再現する「リアルタイムデジタルツイン基盤」を開発した。
「リアルタイムデジタルツイン基盤」の活用により、施工に関するさまざまなデータを収集し、インターネット経由で遠隔地からの進捗管理や自律型建設機械の操作を実現し、人と機械が協調する施工現場の実現を目指すとしている。
リアルタイムなデジタルツインを構築
昨今、建設業界では少子高齢化を背景とした労働力不足が課題となっており、その解決策の一つとして、自律型建設機械の開発や期待が寄せられている。
こうした施工を実現するため、ユニキャストは、日立建機が推進しているデジタルツインで施工現場全体を可視化して建設機械の自律運転を行うシステムの開発において、2023年10月より、ロボティクス事業/クライアントワーク事業で培ったノウハウ/技術を活かした地形3Dデータ化のソフトウェアの開発を担当。
開発の概要と各社の役割
「リアルタイムデジタルツイン基盤」の開発において、ユニキャストはLiDARから取得したデータを基に施工現場の地形を3Dデータ化するソフトウェアの開発を担当、日立建機は自律型建設機械(油圧ショベル、ホイールローダ)の提供および施工現場をデジタルツインとして再現するための要件定義、アプトポッドは高速IoTプラットフォーム「intdash」を基にしたデータ収集に関わるクラウドシステムと、作業員が使用するモバイル・PC端末のユーザーインターフェースの開発を担当。ユニキャストやアプトポッドの技術により、刻々と変化する大容量のデータを高速に伝送・処理できるため、リアルタイムなデジタルツインを構築することができる。
「リアルタイムデジタルツイン基盤」は、リアルタイムに建設機械の位置・稼働情報、作業員の位置・生体情報、作業進捗による地形の変化といった施工現場の状況を収集し、仮想空間に再現することができるため、遠隔地からのインターネット経由で、遅延することなく、人の個々の作業内容の調整や、現場で働く複数の建設機械の制御ができ、人と機械が共存する安全性の高い施工現場の実現が可能となる。
実用化に向け実証実験を重ねる
ユニキャストは日立建機、アプトポッドとともに実用化に向けて実証実験を重ねて、自律型建設機械の高度化や現場の安全性・生産性の向上など、協調安全の実現をともに目指すとしている。
なお、「リアルタイムデジタルツイン基盤」は、2024年5月22日~24日に千葉県・幕張メッセで開催される第6回建設・測量生産向上展「CSPI-EXPO」の日立建機ブースにおいて展示を行う予定。
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