ドコモがテレワークに関する調査結果を発表「テレワークが仕事の精神的な疲れを軽くする?」 モバイル社会研究所
NTTドコモ モバイル社会研究所は、2024年2月に仕事を行っている20~79歳の男女(学生・無職・専業主婦/主夫を除く)、テレワークが仕事の精神的な疲れにどう影響すると思うかを調査、その結果を明らかにした(対象数(n)は設問によって約4,000名、約780名)。対象にはテレワークを体験済みの人(実施者)と、実施していない人(未実施者)の両方が含まれる。
テレワークが仕事の疲れを軽くする:非実施者の約6割、実施者の約8割
[調査対象:全国・20~79歳の仕事を行っている人・n=4178]
テレワーク未実施/テレワーク制度がない人の63%が「とても疲れが軽くなる/やや疲れが軽くなる」と回答した一方で、10%の人は「とても疲れが増す」と回答した。これに対して、テレワーク実施者は80%が 「とても疲れが軽くなる/やや疲れが軽くなる」 と回答し、「とても疲れが増す」と回答した人は3%だった。
テレワーク実施者は、テレワーク未実施/テレワーク制度がない人と比較して、テレワークが仕事の精神的な疲れを軽くするという肯定的な意見が多いことが分った。シニア世代は若い世代と比較して肯定的な意見が少ないが、テレワークを実施しているシニア男性(60-79歳)の73%、シニア女性(60-79歳)の77%がテレワークに肯定的であることがわかった。
なお、回答傾向が男女の違いによって大きく異なることはなかったが、女性の方が男性よりも全体的にテレワークに肯定的な割合が少し高いことが確認できた。
日常生活が充実していると感じている人の方がテレワークに肯定的
[調査対象:全国・20~79歳のテレワーク実施者・n=773]
次に、テレワーク実施者を対象に、日常生活の意識とテレワークに対する意見との関係を調査した。
同世代の人と比べて毎日を楽しく生活していると思うか?という設問に対する回答結果(「そう思う」、「ややそう思う」、「あまりそう思わない」、「そう思わない」)ごとにテレワークによって仕事の精神的な疲れにどう影響すると思っているのかを集計した結果となる。
その結果、楽しく生活していると思う人の43%はテレワークによって仕事の精神的な疲れが「とても軽くなる」と回答。しかし、楽しく生活していると思わない人では「とても軽くなる」と回答した人は20%であり、14%が「とても疲れが増す」と回答していた。
テレワークに対する意見は、毎日を楽しく生活していると感じているかどうかによって影響を受けている可能性があることがわかった。
[調査対象:全国・20~79歳のテレワーク実施者・n=773]
睡眠によって休養が充分にとれていると思うか?という設問に対する回答結果(「十分にとれている」、「まぁまぁとれている」、「あまりとれていない」、「全くとれていない」)ごとにテレワークが仕事の精神的な疲れにどう影響すると思っているのかを集計した。
その結果、睡眠によって休養が充分にとれていると回答した人の46%はテレワークによって仕事の精神的な疲れが「とても軽くなる」と回答。しかし、休養が全くとれていないと回答した人では「とても軽くなる」と回答した人は20%であり、15%が「とても疲れが増す」と回答していた。
テレワークに対する意見は、毎日を楽しく生活していると感じているか、睡眠によって休養が充分にとれているか、といった日常生活の充実感によって影響を受けている可能性があることが確認できた。
スマホ利用時間が長い人の方がテレワークに肯定的
[調査対象:全国・20~79歳のテレワーク実施者・n=773]
同じくテレワーク実施者を対象に、スマホ利用時間とテレワークに対する意見との関係を調査した。
仕事/学校での利用を除く、スマホの利用時間(「毎日4時間以上」、「毎日1~4時間未満」、「毎日1時間未満」、「週に数回程度かそれ以下」、「端末未所有」)ごとにテレワークが仕事の精神的な疲れにどう影響すると思っているのかを集計した。
その結果、スマホの利用時間が長い人ほどテレワークが仕事の疲れを軽くするという肯定的な意見が多くなる傾向があることが分った。
調査概要 ―「2024年 健康意識とICT利活用調査」―
調査方法 | Web |
---|---|
調査対象 | 全国・15~79歳男女 |
有効回答数 | 7,159 |
サンプリング | QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県のセグメントで日本の人口分布に比例して割付。 |
調査時期 | 2024年2月 |
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