人気声優・梶裕貴の声で自由に喋らせるソフトを3日間限定で先行受注販売 「無断AIカバー」に対抗し二次創作に新たな風を

目覚ましい進化を遂げる一方、様々な分野で議論を巻き起こしているAI。先の見えない未来の技術と共存するべく、声を生業とする声優・梶裕貴氏が、自身の声をオフィシャルに活用できる音声合成ソフトを発表した。梶裕貴氏は『進撃の巨人』のエレン・イェーガー役などで知られる人気声優。最近は、一部のファンによって、生成AIで創られた梶氏の声で、無断で楽曲を歌わせる「無断AIカバー」のSNS投稿被害に遭い、苦言を呈していたことでも知られている。その対策に自らが率先して乗り出した格好だ。

2024年4月11日より開始したクラウドファンディングの目標金額達成により、梶裕貴さんの声で自由に歌わせることができる『CeVIO AI 梵そよぎ ソングボイス』の製品化は決定していたが、ついに喋らせることができる『CeVIO AI 梵そよぎ トークボイス』の製品化も解禁した。


クラウドファンディング限定のパッケージ版

トークボイスで作成された朗読動画

『CeVIO AI 梵そよぎ トークボイス』を含むクラウドファンディングの追加プランを、CAMPFIREで2024年5月29日21時から31日までの3日間限定で公開。先行受注販売を行う。

本クラウドファンディングで購入できる『CeVIO AI 梵そよぎ』は、クラウドファンディング限定のパッケージ版となり、ここでしか手に入らない商品となっており、最終日の2024年5月31日には1:00よりラストスパート生配信を公式YouTubeにて実施予定。生配信ではHoneyWorks (Gom,ヤマコ) が音声ゲストで参加の予定となっている。

トークボイス解禁にあたって梶裕貴さん コメント

AI技術の発展と普及により、現在、無法地帯となってしまっている”声の権利”問題。
私自身、この問題について、日頃から頭を悩ませておりました。
そのため、悪用のリスクを懸念し、当初は『CeVIO Al 梵そよぎ ソングボイス』のみの開発に留める考えでした。しかし、今回のクラウドファンディングを通して、本当に多くの方々からあたたかいご支援とご声援をいただき…
また同時に、本プロジェクトに対する大きな期待値を感じ、少しでも音声AIの明るい未来に貢献できるならと、この度、『CeVIO Al 梵そよぎ トークボイス』の販売を決意するに至りました。今、あらためて、新しいエンターテインメントの可能性を確信しております。

声優業をしている中で──とりわけ朗読劇などに出演した際に、声や音、その限られた表現だからこその可能性を強く感じます。視覚を必要としない世界だからこその自由。たった一言で安心させることもできるし、逆にものすごく不安にもさせてしまう。“言霊”という言葉があるように、声にも、それだけ大きな力が宿っていると思うんです。そして、そんな声の表現に特化した能力を持つ人のことを“声優”と呼ぶのでしょう。だからこそ、私はその無限の可能性を今回の試みを通して、もっと突き詰めていきたいですし、文化や言葉の壁を越えて、世界中の人たちに伝えていけたらと考えているのです。

昨今、AIとの向き合い方について、しばしば議論されていますよね。クリアしていかなければならない問題も多々あると思います。それでも私は、AIと敵対するのではなく、共存すべきだと考えています。AIという技術自体に善悪はない。あくまで、それを使用する人間側のモラルにかかっている。

だからこそ、あえて私の声を持つ『梵そよぎ』を解禁することで、”正しい音声AIの在り方”を証明できるのではないかと考えたのです。

今回の決断が、あらゆるクリエイティビティの幅を広げ、新しいエンターテインメントの開拓に繋がることを祈っています。




二次創作ガイドラインも整備

声優業界の第一線を走る梶裕貴さんの声がソフト化することは、今後の声優のありかた、AIの正しい使い方、クリエイターが自由にモノづくりができる環境のあり方をアップデートさせる一歩になるだろう。

また、安心してソフトを利用していただけるよう、二次創作ガイドラインも整備中で、個人又は同人サークルに限り、商用/非商用問わない幅広い用途での利用を許諾する方針で検討している。2024年5月29日までに内容を整理して公式Xで告知を予定している。なお、この問題については堤監督のインタビュー記事でも、堤監督が梶氏の活動について触れている。(関連記事「AIが聞く!人類の存亡をAIが議論する映画『SINGULA』堤幸彦監督インタビュー AI「人類の未来に向けてメッセージを」」)


CAMPFIRE【そよぎフラクタル】クラウドファンディング



【プロジェクト概要】最先端AI×人気声優で、日本のコンテンツ市場をアップグレード

本プロジェクトを通して、軸となるキャラクター『梵そよぎ』を中心に、梶裕貴さんと縁のあるクリエイターとのコラボレーションによる動画制作や楽曲制作を行っていきます。また、はるか遠い未来、たとえば本人の死後にも「歌声合成ソフト」という形のない──消えることのない財産として、その声を残すことができたとしたら…未来のエンタメはどのように変化していくのか?夢とロマンは膨らむばかりです。

さらに‘‘プロアマ問わず面白いものを作りたいと思った人が、しがらみなく、気の合う仲間と好きなものを作れる場所づくりをしたい’’という想いもあります。歌声合成ソフト『梵そよぎ』を使って作曲・MV製作を行い投稿してみたり…『梵そよぎ』というキャラクターを題材としたオリジナルストーリーを創作してみたり…現在開発中の『梵そよぎ』AIと会話できるChatBotを使って、自分好みの『梵そよぎ』を育成してみたり。その可能性は無限大!また、『梵そよぎ』を題材とした音楽やイラストのコンテストを企画することで、まだ見ぬ新しいクリエイターたちにとってのチャンスとなるような機会を作っていけたらとも考えています。加えて“自分を育ててくれた声優業界やアニメ業界への恩返しがしたい”と願っています。

このクラウドファンディングは、声優・梶裕貴さんの想い描く未来への第一歩となるプロジェクトです。ぜひ、あなたの力をお貸しください!ご支援のほど、よろしくお願いいたします。


追加プラン・リターン品について

キャラクター紹介 梵そよぎ CV:梶裕貴 / キャラクターデザイン:米山舞

AI技術によって人間の声質・癖・歌い方・話し方を高精度に再現可能となった、新世代の音声合成ソフトウェア「CeVIO AI」とタッグを組み、ハイクオリティな歌声/音声合成を実現。梶裕貴さんの声で自由にセリフ・ボイスを作ることができる『CeVIO AI 梵そよぎ トークボイス』が登場。

追加プラン
トークボイスシンプルコース(単品プラン)
・既にCeVIO AI トークボイスを利用されている方向けの単品プラン。
・トークエディタは含まれていない。

そよぎコース(CeVIO AI トークあり)
・初めてCeVIO AI トークボイスを利用される方向けのスタータープラン。
・トークエディタも含まれている。

ほか、豪華クリエイターとコラボしたグッズや梶裕貴さんとの1on1オンライン企画会議など、クラウドファンディングでしか手に入らないアイテムや体験を取り揃えている。

リターン品
「進撃の巨人」作者・諫山創先生ネーム原作の『梵そよぎ』スピンオフ漫画 単行本
・作画募集コンテストが無事終了し、現在選考を進めている。
・単行本が手に入るのは今回のクラウドファンディングのみ。
・最新ネームの一部をクラウドファンディグページの活動報告にて公開中!

梶裕貴&梵そよぎのボイスドラマ(脚本:藤沢文翁)
・脚本の一部をクラウドファンディグページの活動報告にて公開中!

プロジェクト名 【梶裕貴 声優20周年|そよぎフラクタル】歌声合成ソフト『梵そよぎ』を開発したい
目標金額 10,000,000円
募集期間 2024年5月31日まで
プロジェクトページ https://camp-fire.jp/projects/view/748273


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ロボスタ編集部

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