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PUDU、広大なエリアにも対応したAI搭載の商用清掃ロボット「PUDU MT1」を発表　AIがゴミや廃棄物を判別して清掃

2024年9月12日 By ロボスタ編集部

商用サービスロボットを開発・提供しているPudu Robotics（本社は中国深セン、日本法人Pudu Robotics Japan 株式会社）は、大規模施設向け AI搭載の清掃ロボット「PUDU MT1」を2024年9月10日にグローバルで発表した。

従来、ホームセンターや倉庫、製造工場など広大な施設での清掃は、肉体負担が大きく非効率的なことが多かった。「PUDU MT1」は、高度なテクノロジーでこのような状況を一変するべく、コストを削減しながらも清掃効率を高め、清潔な環境を維持することを目指して開発されたという。

大規模施設向けに設計された「PUDU MT1」は、100,000平方メートル以上の清掃エリアを効率的に処理し、高度なAI駆動機能を活用して、大規模環境特有の課題を簡単かつ正確に解決するとしている。

主な機能と特徴

●AIによるゴミ認識

「PUDU MT1」は、AIを使用して廃棄物を識別および分類し、データベースを継続的に更新して精度を向上させる。実際のゴミとゴミ以外の物体を区別し、必要な場合にのみ清掃を開始することで効率を最大化し、エネルギーを節約する。

●スマートスポットクリーニング

「PUDU MT1」は、広く視野がとれ、広大なエリアを効率的に巡回し、ゴミを検知すると速やかに識別して清掃する。必要なときだけ清掃作業を行い、余分な経路を回避し、ゴミを直接ターゲットにすることで、よりスマートで効果的な清掃を実現する。

●広大な施設への適応性

PUDU独自のレーザー技術であるライダーSLAMとVSLAMを使用することで、「PUDU MT1」は、全空間を認識しながら広大な施設に適応し、効率的に広範囲をマッピングして清掃することができる。ルートの最適化により、重複して清掃を行う箇所を最小限にとどめながら、漏れのない清掃を実現する。また、施設内のレイアウト変更にも柔軟に対応可能で、中断なく清掃を続けることができる。

●大小さまざまなゴミに対応

35Lの大容量ゴミ箱と75cmの清掃経路幅を備えた「PUDU MT1」は、微細なホコリから飲料ボトルのような大きなゴミまで、多くの種類のゴミを回収できる。

●二次汚染を防ぐ粉塵制御

高流量負圧排気とフィルターシステムにより回収した埃や粒子を封じ込め、二次汚染を防止することで、衛生的な環境を維持。

●ユーザーを意識した使いやすさ

ユーザーの利便性を最大限に高めるように設計。直感的なタッチスクリーンにより、初めてのユーザーでも簡単に操作しカスタマイズすることができる。また、延長式のハンドルにより簡単に手動操作が可能で、エリア間の移動や半屋外の作業も容易にできる。部品の取り外しも可能で、ゴミ箱やその他の消耗品のメンテナンスや交換も簡単。

●狭い通路に対応、長時間バッテリー

75cmの狭い通路、2cmまでの障害物、3.5cmまでの隙間を通過し、端から端まで徹底的に清掃する。また、45Ahのバッテリー容量、6時間のバッテリー寿命を持ち、充電ドックと組み合わせれば24時間365日の清掃が可能。

●IoT統合

「PUDU MT1」は、IoTデバイスと統合し、エレベーター、ゲート、その他のインフラ設備と連携しながら複数フロアの清掃を行うことができる。アプリやPCインターフェースを介した遠隔監視により、リアルタイムの最新情報、視覚化された清掃レポート、ゴミ箱が満杯になった際の通知などを提供し、効率的な管理を実現する。

PUDUの創設者兼CEOのコメント

PUDUの創設者兼CEOの張涛氏は、大規模清掃におけるインテリジェントオートメーションの重要性を強調し、次のように述べている。

張涛氏

現代の施設の規模と複雑さには、従来の方法を超えた高度な清掃ソリューションが必要です。当社のPUDU MT1のAI機能は、広大なエリアを細部まで清潔に保つために不可欠なインテリジェンスとオートメーションを実現し、大規模施設における衛生と業務効率に対する高い期待に応えます。

「PUDU MT1」は、PUDUの清掃ロボット製品のラインアップにおいて第3弾となる。清掃領域における用途をさらに拡大し、比類のない効率性、精度、適応性を提供するとしている。「PUDUは、今後もさまざまな業界においてインテリジェントオートメーションの発展に尽力し、現代の施設において進化するニーズに対応するために製品ラインを継続的に強化していきます」とコメントしている。