PUDUが庭園・テラス・プールサイドなど半屋外環境でも走行可能な自動配送ロボット 新型「FlashBot」を発表
PUDUは、配送ロボット「FlashBot」のアップグレードをグローバル発表した。日本での発売時期は現在調整中。
技術的な制限により、従来の建物配送ロボットは主に室内環境での使用に限定されており、半室外配送の多くは実現されていない。そのためリゾートホテルの庭園やプールエリア、オフィスビルのオープンテラス、病院の屋外庭園などのエリアでは配送のニーズが非常に高いものの、十分なサービスが提供されていないことがよくある。これらのサービスギャップを埋めるために、PUDUは半室外環境で動作するよう特別に設計された新しいFlashBotを発表した。
これにより配送サービスの範囲を拡大するだけでなく、ロボットを純粋な質内環境から半室外エリアに移行させることで、サービスの質を向上させることにも繋がるとしている。
■動画
新型FlashBotの主な機能
PUDU VSLAM+テクノロジーにより半室外配達を強化
正確で迅速なナビゲーションを実現するPUDU VSLAM+テクノロジーを活用することで、位置決めの精度と適応性を大幅に向上。庭の通路、フィットネスゾーン、プールサイドの端など、室内と半室外のエリア間をシームレスに移動し、さまざまな動的な混合使用環境で優れた性能を発揮する。そのため、ホテルのルームサービスやその他の半室外での用途に最適となっている。
スマートビルディング向けの包括的なIoT統合
新型FlashBotは、スマートビルディングデジタルエコシステムの要となるとしており、アクセス制御システム、セキュリティドア、エレベーター、電話、BluetoothスピーカーなどのさまざまなIoTデバイスと統合することで、FlashBotは建物内を自律的に移動し、end-to-endのインテリジェントソリューションを提供。この統合により運用効率が大幅に向上し、相互接続されたスマートビルディングエクスペリエンスを実現する。
高度なエレベーター連携とマッピングにより複数フロアでの効率的な使用が可能
強化されたエレベーター制御と、複数フロアの運用に合わせた効率的なマッピングツールを備えており、KONEやOTISなどの主要ブランドと互換性のあるエレベータークラウドシステムと連携。使用シーンに応じてより汎用性の高い独自のソリューションにも対応可能。さらに、PUDUマッピングツールは、迅速な複数フロアのマップの複製と包括的な建物管理を容易にし、導入の効率と利便性を大幅に向上させる。
安全かつ衛生的な配送を可能にするドア
独立制御されるドアを備えており、1回の移動で複数の荷物を柔軟かつ効率的に配送が可能となる。ドアの開閉は、パスワード、携帯電話番号、業界初のNFCリーダーなど高度なアクセスによって行われるため、安全性が確保される。また、ドアの内部は内蔵ファンにより空気が循環しているため、臭いが除去され衛生状態が保たれるため、信頼性が高く安全で、清潔な配送を行うことが可能となっている。
優れた機動性によりさまざまな環境を自由に移動
走行幅は70cmで、狭い廊下やさまざまなエレベーターを楽々と移動できる。
テクノロジーを結集し高い運用効率を実現
3D障害物回避テクノロジーにより、スムーズな障害物回避が可能。また、強化されたロボット間の相互連携とインテリジェントなタスク分散により、待機時間が最小限に抑えられ、混雑した環境でのパフォーマンスが最適化される。さらに、自動充電と両面サスペンションシステムにより、さまざまな地形で継続的かつ安定した動作が保証される。これらのテクノロジーを組み合わせることで、あらゆる建物環境において、効率的かつ信頼性の高い配送を実現する。
PUDU 創設者兼CEO 張涛 氏コメント
PUDU 創設者兼CEO 張涛 氏
FlashBotを皆様にご紹介できることを嬉しく思います。新しいバージョンは単なる機能強化ではなく、建物内での配送ロボットの実現可能性を一新したものです。新しい機能により、FlashBotは半室外エリアを楽々と移動できるため、環境に左右されず、比類のない配送サービスをお客様に提供できます。
PUDUは、効率的で安全かつインテリジェントな商用サービスロボットの開発に注力しており、その高度な技術は世界的に高く評価されている。
今回アップグレードされたFlashBotは、スマートビルディングデリバリーを強化し、サービスをより便利でインテリジェントなものにすることで、この取り組みを体現。また、ビルディングデリバリーの画期的な進歩であるだけでなく、世界中のスマートビルディングとスマートシティの未来にとって重要な推進力となるイノベーションだとしている。
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