ソフトバンク 苫小牧データセンターのPRに「Apple Vision Pro」を活用 ホロラボとアプリ開発
ホロラボは、ソフトバンクが北海道苫小牧市に建設を進める北海道苫小牧データセンターのPR用アプリケーション「Spatial Presentation(仮称)」の開発に協力したことを明らかにした。
空間コンピューティング等を活用しデータセンターの構想、概要や内部構造を体験
開発した「Spatial Presentation」は、Apple Vision Proの空間コンピューティング等を活用し、苫小牧データセンターのコンセプトや魅力を直感的かつ効果的に伝えるためのインタラクティブなアプリケーション。ソフトバンクによる壮大なデータセンターの構想、概要や内部構造を様々なスケールで体験出来る。
もともとソフトバンク社内でプロトタイプ開発が進んでいた同アプリケーションをホロラボが技術支援し、展示体験実現のためのアイデア出しやディレクション、建物モデルの作成、Apple Vision ProとiPad用アプリケーションの実装にいたるまでを共同で進めた結果として、2024年11月7日〜8日に開催された北海道ビジネスEXPOでの展示を実現した。
北海道苫小牧データセンターについて
生成AIの発展により大量のコンピューティングリソースが必要とされ、クラウド処理をするためのデータセンターへのニーズが大きく高まっている。一方で現在、国内のデータセンターの約8割が東京圏や大阪圏に集中しており、データ処理能力や電力負荷の地理的な分散が国家戦略レベルで求められている。
東京圏、大阪圏と地理的に離れた北海道苫小牧市は地震、台風、雷などの自然災害リスクが少なく、北海道という広大な土地を活かし太陽光や風力発電など再生可能エネルギーの活用も可能です。また、国内有数の国際空港である新千歳国際空港とも近いことでアクセスも良好で、苫小牧データセンターは、東京・大阪に次ぐ第3極として次世代の社会インフラを支える重要な施設となる。尚、敷地面積は70万平方メートルで、2026年度より一部で操業開始を予定し、将来的には300MWの受電容量を有する予定である。
Apple Vision ProとiPadのマルチデバイス対応
北海道苫小牧データセンターPR用アプリ「Spatial Presentation」はApple Vision ProとiPadのマルチデバイス対応としており、展示会に来場される多様な方に気軽にPRが出来るように基本的な体験はiPadで実現しつつ、Apple Vision Proの空間コンピューティングによる高品質で没入感の高い体験を実現した。
展示会場のテーブルを注視すると体験コンテンツが開始となり、テーブル上には北海道苫小牧の立地の優位さが空間的に表現され、敷地の広大さやフェーズを追って徐々に稼働するデータセンターやその見どころが展開される。
※画像はイメージであり、変更の可能性がある。
コンテンツ体験の後半ではデータセンターの見どころを等倍、一人称で体験も可能。洗練されたデザインや様々な機能があたかも完成後の現地に行ったかのように体験出来る。広域なマップ表現から高精細な主観体験までを同一のアプリケーションでシームレスに実現するのは今までのデバイスプラットフォームでは困難だったが、Apple Vision ProとiPadの持つ卓越したコンピューティングパワーによりリアリティある体験として実装が出来た。
北海道ビジネスEXPOでの体験展示を実施
北海道苫小牧データセンターPR用アプリ「Spatial Presentation」は2024年11月7日〜8日に札幌アクセスサッポロにて開催された「第38回 北海道 技術・ビジネス交流会」にて体験展示を実施。北海道データセンターブースは北海道庁が中心となりデータセンター関連の事業者などが出展したが、苫小牧データセンターコーナーはSpatial Presentationの体験のためたくさんの来訪者で賑わった。
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