眼科に自動搬送ロボット「KEENON T8」を導入 診察業務の効率化、診察・会計の待ち時間の短縮、患者利用満足度の向上

DFA Roboticsは、小型搬送ロボット「KEENON T8」を福岡県・福岡市にある医療法人望月眼科に導入したこと発表した。
今回導入を発表した「望月眼科」は高速道路のインターチェンジから近いことあり、県外含め1日に約200名の患者が来院する。そのため、診察室から会計カウンターまでのカルテ搬送業務に課題を抱えていた。



自動搬送ロボットが書類を自動巡回で搬送

医療事務(シュライバー)スタッフの業務効率化を目指し、搬送ロボット「KEENON T8(キーノン ティーエイト)」を導入。診察が完了したカルテが滞留することなく、会計カウンターまですぐに運搬できるようになったことで、スタッフはカルテの記入に専念できるようになったほか、診察と会計の待ち時間を削減し、患者満足度の向上に貢献している。

なお、望月眼科では2025年春に開業する分院でも同様にロボットを活用する予定。


導入クリニックの声

医療事務 源五郎丸 氏

当院では1日200名以上の患者さまが来院し、特に院長の診察では3時間で50名以上の対応があるため、診察室から会計カウンターへなかなかカルテが運べず、会計に待ち時間が生じてしまう課題がありました。ロボット導入後は、カルテの滞留が解消され、診察記録に集中できるようになり、受付・診察・会計の全体の処理速度がアップしました。スタッフからは『かわいい』と好評で“シロゴマ”という愛称で親しまれています。

当初は通路が狭いため走行できるか懸念していましたが、DFA Roboticsの担当者が細かく調整を行い、問題なく運用できています。また機械が苦手なスタッフも簡単に操作できています。

今回の搬送ロボット導入により、スタッフの業務負荷削減と診察業務への集中、待ち時間の短縮という効果が得られ、来年春オープンの分院でも導入を予定しています。今後もデジタルツールを活用し、働きやすい職場環境づくりと患者さまの満足度向上を目指してまいります。


KEENON T8について


DFA Roboticsが取り扱う小型搬送ロボット「KEENON T8」は、55cmの狭い通路もスムーズに走行可能な小回りのきくロボット。

トレイセンサー搭載で運搬物がトレイから無くなったことを検知し自動で帰還するため利用者の手間を取らせない。小型の飲食店はもちろん、クリニックなどの様々な場面で導入された実績を持っている。

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ロボスタ編集部

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