GMO AIRがRoboPathと代理店契約 エレベータ連携など自律型AI搭載の多機能ロボット「UP」の国内導入を促進

GMO AI&ロボティクス商事(GMO AIR)は、エレベーターの自動乗降が可能な自律型AI搭載の多機能サービスロボット「UP」を提供するRoboPathと、日本国内における販売代理店契約を締結したことを明らかにした。

これにより、GMO AIRは「UP」の日本国内導入支援を本格化し、ホテルをはじめ、タワーマンションや医療施設、オフィスなど多層階施設における業務効率化、人手不足解消およびDX推進に貢献するとしている。

多機能サービスロボット「UP」の特徴

近年、訪日外国人観光客の急増により、ホテル・旅館の宿泊ニーズは大きく拡大している。その一方で、現場では人手不足が深刻化しており、供給が追いつかず、稼働率を意図的に制限せざるを得ないケースも増加している。また、高層ホテルや大型施設となると、清掃業務やルームサービス等の「縦の移動」による業務負担がさらに増加し、スタッフの疲弊やサービス品質の低下につながる可能性がある。

こうした課題に対し、RoboPathの自律型AI搭載の多機能サービスロボット「UP」は以下のようなソリューションを提供する。

・清掃・配送・配膳など、複数業務を1台でカバー

・エレベーターとのシームレスな連携によるフロア間移動

・24時間稼働による業務の常時対応とスタッフの負担軽減

これにより、「稼働率を上げたいが、スタッフが足りない」という宿泊施設の課題を、根本から解決する新たな選択肢となる。

GMO AIRは、GMOインターネットグループのこれまで培ってきた営業基盤と幅広いネットインフラ商材を掛け合わせた独自のシナジーをもとに、日本国内での導入拡大を積極的に推進していく

自律型AI搭載の多機能サービスロボット「UP」の強み

特徴1:着脱式モジュールによる多用途対応


着脱式の上部モジュール構造を採用しており、用途に応じて簡単にユニットの交換が可能となり、同じ施設内に発生するマルチタスクを人による指示とAI判断により「UP」が最適に対応。

たとえば、配送ユニットを装着すればルームサービスや荷物の自動配送に、清掃ユニットに切り替えることで共用部や廊下の床清掃も自律的に行える。運用フローや利用頻度に応じて最適な機能構成に柔軟に対応できる点が、他社製品との大きな差別化ポイントとなっている。

特長2:メーカー・保守会社を問わないエレベーター連携


RoboPathが開発した独自技術でエレベーター連携を可能とし、施設に設置されているメーカーや保守契約の異なるエレベーターにも柔軟に対応している。特別な制御機器の入れ替えを必要とせず、既存設備を活かして短期間かつ低コストで導入が可能となっている。

導入ユースケース:「縦の移動」を必要とする多層階施設に最適

「UP」の最大の強みの一つは、エレベーターとの連携による「縦の移動」です。この特性を活かし、以下のような建物でのユースケースが想定される。

・高層ホテル・大型宿泊施設→自動清掃の階層移動、客室階へのルームサービス配送を無人で実現。

・タワーマンション・レジデンス→宅配や館内移動のサポートロボットとして、非接触対応・バリアフリー対応にも活用。

・ 総合病院・医療施設→医療機器・備品の搬送、病棟清掃などを自動化し、医療スタッフの負担を軽減。

このように、エレベーター対応が求められる多層階施設を中心に、既に多く企業様に利用されている。

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ロボスタ編集部

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