米国では通称「Googleカー」(セルフドライビングカー)をはじめとして、テスラモーターズなどが公道での試験運用を始めていて、自動運転車の動向に注目が集まっている。

日本では昨年8月、千葉市のイオンモールで国内初となるフランス製の無人自動運転バス「Robot Shuttle」(EZ10)が試験運行を開始して話題になった。
また11月には秋田県で同じ「Robot Shuttle」が、通行止めした田沢湖沿いの県道約400メートルの走行実験を行い、これが公道では初の実験となった。
秋田県仙北市は国家戦略特区に指定されていて、そのときの実験は内閣府との合同実験となった。
一般の乗用車が自動運転車に移り変わるには、技術的にも法律的にもまだまだ多くの壁があると見られている。一方で、交通量が極端に少ない地方ではバスや電車などの公共交通機関が廃止となったり、運行していても本数が極端に少ないところもあり、高齢化が進んでいる地域では、無人自動運転バスの開通によって移動手段の確保が切望されているケースもある。
ソフトバンクグループのSBドライブは昨年11月、経済産業省の「平成28年度スマートモビリティシステム研究開発・実証事業」における自動走行等を活用した端末交通システムの実証実験等を受託することを発表した。
計画では、乗車定員11名以上の小型バスや自動走行システムを活用して、2018年度内に自動走行技術の実証評価を実施し、2020~30年ごろの実現を目指しているようだ。
実際に自動無人運転バスはどのように運行され、どのようなメリットを創出するのだろうか。
この事業の一環として、自動無人運転バスのある将来をイメージできるドラマ「バスがまた、通るようになったから」という動画を、経産省、国交省、産総研(産業技術総合研究所)、日本総合研究所、SBドライブの5者が共同で制作して発表した。
少し先の未来、無人自動運転バスのある社会を具体的に想像することができる。
■ バスがまた、通るようになったから(4分42秒の動画)
(過疎化などで廃止された路線バスが自動運転で復活するイメージを、自治体やバス事業者、地域の住民に向けて説明するために制作したもの)
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