村田製作所は「Japan Mobility Show 2025」(JMS 2025)で、「ムラタセイサク君」を公開している。静態展示のほか、一日に数回、演出を加えた実演デモも行う予定だ。

「ムラタセイサク君」は身長50cm、体重約5kgの小型ロボット。好きなことは「サイクリング」。というか、自転車に乗っていない「ムラタセイサク君」を見たことがない。将来の夢は“自転車で世界一周”。じ、自転車で!?

自転車でバランスを取るロボット「ムラタセイサク君」
この「ムラタセイサク君」、自転車に乗って走るだけでなく、完全に止まっても倒れない。二輪のままバランスを保ち続けるのだ。これが本当にすごい。バランスを崩す瞬間を見たことがない。どうやってそんなことができるのか?
ちなみに、彼には「ムラタセイコちゃん」という仲間もいて、こちらは一輪車に乗っている。ロボットなのに!

……閑話休題。
坂道も平均台もスイスイ走行
「ムラタセイサク君」は、ただ走るだけではない。坂道を上ったり、平均台を走ったりと、離れ業もこなす。JMS 2025では、実際に一本橋の上を自転車でバランスを取りながら渡りきるデモが用意されている(平均台・坂道走行)。これは見逃せない。
報道関係者専用のプレスデーでは演出なしのシンプルなデモだったが、平均台・坂道走行の実演を見せてもらった。見事に成功し、最後には筆者のほうを向いてカメラ目線でうなづいてくれた。なんとも粋な性格である。
では一体、「ムラタセイサク君」はどうやってバランスを取っているのだろう?
村田製作所の担当者に聞いてみたところ・・その秘密(というか答え)は、胸に装備されたフライホイール(円盤)にあるという。
サドルの下についているジャイロセンサーで傾きを感じ取り、胸にある大きな円盤を回転させることで、傾きを打ち消す力を発生させてバランスをとっている。
公式動画にも「転ばない」技術的な解説があるので紹介しておこう。
そういえば最近、自転車に乗ってないなぁ。
 
          





 
  
         
        