イスラエルのMentee Roboticsが手掛けるヒューマノイドロボットV3 MenteeBotsが、完全自律での倉庫物流作業を実演する動画が公開された。遠隔操作を使用せず、2台のロボットが協調して作業を遂行する様子が収められている。
完全自律での物流ワークフロー実現
公開された動画では、2台のV3 MenteeBotsが倉庫内で物流ワークフローを完全自律で実行している。ロボットは異なる高さに積まれた箱の山から箱をピックアップし、複数の保管ラックに配置する作業を行う。18分間にわたって8つの山から32個の箱を4つのフローラックへ搬送する全工程が編集なしで記録されている。
作業中、ロボットは安定した物体操作能力と器用さを発揮し、精密な移動制御を実現している。また、タスク全体を通じて信頼性の高い意思決定を行いながら作業を進めている点が特徴だ。
今回公開された動画は、編集版と未編集版の2種類が用意されている。編集版では作業の要点がまとめられており、未編集版では18分間の作業全体を確認できる。これにより、ロボットの実際の作業速度や連続稼働能力を正確に評価することが可能。
物流現場での実用化に向けて
倉庫や物流センターでは、人手不足が深刻な課題となっており、自動化への需要が高まっている。V3 MenteeBotsのような完全自律型のヒューマノイドロボットは、こうした課題の解決策として期待されるであろう。