伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(CTC)とROBO-HI株式会社は、重工、造船、鉄鋼、建設機械などの大型製造現場を対象に、超重量物向け無人搬送車を活用した搬送業務の自動化・省人化に向けた協業を開始すると発表した。大型製造現場を対象に、無人搬送車の導入に向けた共同提案を進める。
数十トン級の搬送物は自動化が難しく人手に依存
製造業では人手不足への対応や生産性の向上に向けて、ロボットや無人搬送車を活用した自動化・省人化が進んでいる。一方で、重工、造船、鉄鋼などの大型製造現場では、数十トンを超える製品や部品を扱うため、一般的な無人搬送車の導入が難しく、多くの搬送作業を人手に依存しているのが実情だ。
加えて、搬送物の到着に合わせた作業者の待機や、到着後の次工程開始の遅延など、搬送と作業の連携不足による待ち時間の発生も課題となっていた。
50~200トン級の無人搬送車とロボット一元管理OSを活用
今回の協業では、両社は顧客の工場への無人搬送車の導入にあたり、業務や工場環境を踏まえて搬送上の課題を整理し、搬送経路や作業動線の設計、工場レイアウトの最適化を支援する。
また、搬送から次工程までを円滑につなぐために必要なシステム構成や既存システムとの連携方法を提案し、搬送物の滞留や作業者の待ち時間の削減につなげる。
CTCは製造業の顧客との接点や、システム構築・クラウド活用で培った知見を生かし、業務や設備、既存システムに関する要件を整理する。無人搬送車と生産管理システム、工場設備との連携に必要なシステム構築についても提案する。一方、ROBO-HIは20年以上にわたる自動運転車両やロボットの開発・運用で培った知見を生かし、50~200トン級の超重量物向け無人搬送車と、複数の無人搬送車やロボットの位置・稼働状況などを一元管理するプラットフォーム「ROBO-HI OS」を提供する。搬送対象や工場環境に応じた車両の選定、搬送経路や作業動線の設計などについても技術面から支援する。
重工・造船・鉄鋼・建設機械分野で導入検討が進行中
両社は今後、重工、造船、鉄鋼、建設機械などの分野で既に進行している複数の導入検討案件について、検証と実装を進めていく方針だ。各案件で得られた知見を生かしてロボットソリューションのラインアップや運用・保守体制を拡充し、幅広い製造現場への導入を推進する。

大型部材を扱う現場は無人化の難易度が高い領域とされてきたが、今回の協業によって重量物搬送の自動化がどこまで実用化されるか注目される。
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