イオンの物流センター「イオン川口東XD」が稼働 MujinのフィジカルAIで混載積み付けまで自動化

イオン川口東XDにおけるWESによるデータ化のイメージ
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  • イオンの物流センター「イオン川口東XD」が稼働 MujinのフィジカルAIで混載積み付けまで自動化
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イオン株式会社イオングローバルSCM株式会社、株式会社Mujinは、「物流構造改革」の次世代自動化モデルセンターとして、10月29日に「イオン川口東XD」(埼玉県川口市)を本稼働した。

2023年10月に発表したパートナーシップに基づく取り組みで、仕分けから積み付けまでの一連の工程を自動化している。

従来、人手に依存していた混載積み付けにはロボットを活用する。出荷オーダーに応じて積み付け計画を事前にシミュレーションし、3Dビジョンで積載状態を確認しながら、カートラックに商品を積み付ける。積み付け中に位置ずれや荷崩れが起きた場合も、その時点の状態に応じてロボットの動作を制御し、作業を継続する。

設備と人の作業は、WESでつなぐ。WESは、ロボットアーム、AGV、シャトルなどの自動化設備と、ハンディ端末などを通じた作業者への指示を管理する。店舗別の出荷情報や締切時刻に応じて商品の供給順序、設備の動作、作業指示を一元管理するとともに、出荷進捗、処理実績、設備の稼働率や処理量、作業の予定・完了状況をリアルタイムに可視化する。

イオンが実現する3つのイノベーション

1. 複雑な店舗別出荷と混載積み付けを同時に自動化するフィジカルAI

カートラックへの積み付けは、商品のサイズや重量、組み合わせが毎回異なる。さらに積み付け中に位置ずれや荷崩れで積載状態が変化するため、これまで自動化が難しく、人手に依存してきた身体的な負担の大きい工程だった。

この課題に対応するのが、積み付けシミュレーションと現場の状態に応じたリアルタイムの動作制御である。出荷オーダーに応じて事前にシミュレーションを行い、積載効率の高い計画に基づいて実行する。積み付け中は3Dビジョンで積載状態を認識し、問題が起きても状態に応じてロボットの動作を制御しながら継続する。事前のシミュレーション(データ)と現場(物理環境)をリアルタイムにつなぐフィジカルAIにより、従来は困難とされてきた混載積み付けを可能にしたという。

2. 共同開発のWESによる、設備と人のハイブリッド最適化

センターに導入されたロボットアーム、AGV、シャトルなどの自動化設備に加え、ハンディ端末などを用いた作業者への業務指示も、WESが一元的に管理する。店舗ごとの出荷情報や締切時刻に応じて、商品の供給順序、各設備の動作、作業者への指示を管理し、設備と作業者を一連の出荷作業として連携させる。

出荷進捗や処理実績に加え、ロボットアームやAGVの稼働率・処理量、作業の予定・完了状況といった現場のデータもリアルタイムに可視化する。設備・工程・作業を横断してセンター全体の状況を把握でき、データに基づくセンター運営を実現している。

3. 物流構造改革を支える自動化設備モジュール群

センターには、イオンの次世代物流戦略に最適化された以下のロボティクス技術が組み込まれ、高度に連携している。

ケース順立てシャトルラックは、出荷の優先順位に応じて商品を正確な順序で高速出庫する。

混載デパレタイズロボットは、トータルピック後に投入された混載パレットをマスターレスで認識し、自動でデパレタイズする。

混載パレタイズロボットは、複数SKUのケースやオリコンを、最適な積み付け計算に基づいて店舗別に積み付ける。

AGV・DPS連携型の定点ピッキングは、無人搬送車(AGV)とデジタルピッキングを組み合わせ、作業者の歩行を大幅に減らす。

これまでと今後の取り組み

イオンは、物流を取り巻く課題や脱炭素、インフレへの対応などを見据え、安定的で持続可能な物流体制の構築に向けた物流構造改革を進めている。物流DXやロボット導入に実績を持つMujinを最適なパートナーとして、ともに取り組んできた。2024年7月に稼働した「イオン福岡XD」では、自動倉庫からの出庫、ソーター投入までの工程を自動化していた。

今回のイオン川口東XDは、都市型の小型食品スーパー向けに求められる複雑な店舗別出荷にも対応する。フィジカルAIを活用した混載パレタイズロボットとケース順立てシャトルラック、そしてWES(倉庫運用管理システム)を導入し、仕分けから混載積み付けまでを一連で自動化した。これらはセンター作業に占める作業人時の割合が大きい領域であり、自動化が物流構造改革の推進につながることが期待される。


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《ロボスタ編集部》

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