動くモビルスーツ「ザク」を作ってみたい!バンダイがガンダムの世界観「ZEONIC TECHNICS」をおもちゃショーで稼働展示 サウンド付きで迫力ある動きを披露

実際に動くモビルスーツ「ザク」を作ってみたい!モビルスーツの開発やプログラミングを疑似体験してみたい!
ユーザーのそんな熱い想いが、ジオニックの研修生となって叶う日が近付いている。


バンダイはロボティクスとプログラミングをガンダムの世界観の中で楽しみながら学習することができる新たなSTEM教材として「ZEONIC TECHNICS」(ジオニックテクニクス)を2019年度中の発売を目指して開発中だ。
現在開催中の「東京おもちゃショー2019」のバンダイブースで実機を稼働デモ展示(デモ動画は下記に掲載)、その全容がついにベールを脱ぎ、その最新情報がアップデートされた。なお、ロボット本体は近藤科学の製品をベースに開発され、カリキュラム開発はリバネスが連携することになっている。

稼働展示されたザク。組み立てて動作が制御できるようになるまでもうすぐだ

ザクの全長は約30cm、約1/60スケールだ。重量は約1.1kg。
サーボモーターは頭部に1基、腕部に6基、脚部に10基内蔵している。モノアイ(目)は稼働し、ジャイロセンサーや対物センサー(測距)、スピーカー、BLE通信ユニットなどを搭載している。

迫力の稼働デモでは多くの来場者がカメラを構えていた。ザクがオプションの「ハンガー(専用台座)」にセットされた状態


ジオニック社とは

ZEONICとはアニメ「機動戦士ガンダム」のストーリーに登場する企業の名前。ジオン公国内に本社を置いて軍事産業を実践、史上初めてモビルスーツを開発した架空の企業だが、その世界観を元に、今回バンダイはジオニック社公認の「ザク」組立・学習キットを、講習カリキュラム付きという形態で開発、販売していく。


なお、ストーリーの中では、ジオニック社が最初にモビルスーツとして量産したモデルが「ザク」で、モビルスーツの登場によって、戦争の戦略・戦術が根本から変わったとされている(後にザクに対抗するかたちで連邦軍が秘密裏に開発したモビルスーツがガンダムとなる)。

ジオニック社 公式モビルスーツ講習コースのブース。会場ではジオニック社による解説付きのデモをみることができる

では、早速、本日解禁された情報を確認してみよう。


ジオニックが公式に公開したザクに関わる最新情報

このプロダクトの開発を担当しているのはバンダイの新規事業室。「ガンシェルジュハロ」に続くプロダクトとして予定されている。

■公式ムービー


ガンダムの世界観の中でモビルスーツの開発を疑似体験

ジオニックテクニクスは「遊びの先に学びがある」という新たな体験がコンセプトだ。製品としてはザク本体の組立キット、組立マニュアル(オンライン版)、教本(研修冊子)が予定されているが、現時点ではそれも決定ではない。
中学生以上が対象で、価格は未定、予約開始は10月を予定している。ジオニック社の開発エンジニアとして取り組むというガンダムの世界観を重視し「受講予約を開始」するというアナウンスとなっている。

とにもかくにもまずはザクを楽しみながら組み立てるところからはじまる。


ザクが組み上がったらスマホのアプリを使ってプログラミング(パソコンがなくても開発ができる)。プログラミングツールは無償で提供される。ポーズ、モーションを作成したり、ブロックプログラミングで自律動作させることができる。オペレーションボイスを始め、歩行時やモノアイ点灯など、動きに合わせて音声やサウンドを再生させることができる。実際のアニメの音とは異なるが世界観にぴったりのものになっている。
なお、リモコンのように操縦することも可能だ。


アプリより更に細かいプログラミングが可能なパソコンの操作画面。近藤科学が提供する「HeartToHeart4」を使用して本格的なモーション開発ができる。ファンの読者なら、プログラミング画面を見るだけで心が躍り、胸が熱くなってくるのではないだろうか。




会場で公開されたザクの動作デモの動画はこちら。

■稼働デモのムービー


オプションパーツ


現時点で予定されているオプションパーツは、ザク本体の建造シーンを再現しつつ、モーションの確認もできる「ハンガー」、ジオニック社の整備員スタッフのフィギュア、トレーラー型の台座が予定されている。それぞれ価格は未定だ。


また、本体を無事に組み立てたり、特定のモーションを習得したり、講習を経て特定の技能を得ると「受講証明書」がジオニックから発行される。


またブースでは、タンク型やクモ型(多脚型)などの下半身を装備したモデルも展示されている。タンク型はステップアップ用の教材としての提供が予定されているが詳細は未定だ。


クモ型は発売が予定されているものではなく、将来実施予定の、ザクをカスタマイズするコンテストをイメージしたサンプルのコンセプトモデルとなっている。近藤科学から発売されているロボットパーツや3Dプリンタで自作したパーツなどを組み込んだオリジナルのザクを開発し、ムービー動画で競うコンテストを実施することが予定されている(時期や詳細は未定)。



バンダイからのコメント

なお、開発に携わっているバンダイの原田氏は次のように語っている。

原田氏

モビルスーツがいかに高度で大変な技術で成り立っているのかを、宇宙世紀という世界とリンクしながらジオニックの研修生という自分を想像しながら、ジオニック社が提供している教材から学んでもらえたらうれしい。
宇宙世紀0079年であっても現代であっても、もととなるテクノロジーや「学び」ということは同じ。
ユーザーの「二足歩行のロボットを作ってみたい」という思いだけでなく、ザクの開発に携わるという世界観のあるエンタテインメントとして楽しんでもらえたら、と思います。

株式会社バンダイ 新規事業室 デビュティゼネラルマネージャー 原田真史氏 (写真向かって右)



いよいよ具体的になってきたSTEM教材プロジェクト「ジオニックテクニクス」。中学生から大人まで、ガンダムの世界にどっぷり浸かって、ロボット開発が体験できる日が待ち遠しい。
追加の情報があればロボスタでもお届けしていくのでお楽しみに。




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神崎 洋治
神崎 洋治

神崎洋治(こうざきようじ) TRISEC International,Inc.代表 「Pepperの衝撃! パーソナルロボットが変える社会とビジネス」(日経BP社)や「人工知能がよ~くわかる本」(秀和システム)の著者。 デジタルカメラ、ロボット、AI、インターネット、セキュリティなどに詳しいテクニカルライター兼コンサルタント。教員免許所有。PC周辺機器メーカーで商品企画、広告、販促、イベント等の責任者を担当。インターネット黎明期に独立してシリコンバレーに渡米。アスキー特派員として海外のベンチャー企業や新製品、各種イベントを取材。日経パソコンや日経ベストPC、月刊アスキー等で連載を執筆したほか、新聞等にも数多く寄稿。IT関連の著書多数(アマゾンの著者ページ)。

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