開催中の「あいちロボットショーケース」にTISが「RoboticBase」を出展 異なるメーカーのロボットを統合管理 位置を測位し可視化

現在、愛知県経済産業局ロボット国際大会推進室が主催する「あいちロボットショーケース」が名古屋で開催されている。TIS株式会社はその「あいちロボットショーケース」において、マルチベンダーロボット管理システム「RoboticBase」を出展し、複数ベンダーのロボットの位置を測位し、一元化して可視化する実証実験に参画することを発表した。

マルチベンダーロボット管理システム「RoboticBase」は東京羽田の未来型スマートシティ「HANEDA INNOVATION CITY」(HICITY)で昨年行われた実証イベント等にも参画していて、メーカーが異なる複数のロボットをクラウドで一元管理・運用するのに優れている。


施設内に複数種類のロボットを導入するニーズに対応

自律走行ロボットは目的地への移動のために現在位置の推定を行うが、その測位方法や位置座標管理方法はロボットごとに異なる。そのため、複数種類のロボットを共同運用する際に導入ロボットごとに個別の管理が必要となるという課題がある。昨今では、一つの施設に複数種類のロボットを導入するニーズが顕在化しつつあり、それらのロボットを統合的に管理するしくみの必要性が高まっている。

「あいちロボットショーケース」は実用化段階を迎えたロボットの普及を促進することでロボット関連産業の振興と、生産性・生活の質の向上を図ることを目的とした事業。TISは深刻化する労働力不足や新型コロナウィルスの感染対策など、社会の多様な課題の解決に向けたサービスロボット活用の一例として、ロボット統合管理システム「RoboticBase」のフロアマップ上にロボット可視化してビル内の除菌作業や警備巡回をさせる実証実験を行う。


「RoboticBase」はサービスロボットをインテグレーションするための統合管理機能を提供するソフトウェア。運搬、清掃、案内、警備など種類の違うサービスロボットやセンサー、カメラなどのIoTデバイスを統合管理する基本機能を備え、施設管理や企業システム、外部データとの連携などを実現する。


異なるメーカーの警備ロボットと除菌/清掃ロボットを統合管理

施設内に複数個設置するビーコンを用いることでロボットの種類を問わない汎用的手法で位置を把握するほか、統合的な管理画面上でロボットの位置を可視化。統合管理対象となるロボットは警備ロボット「SQ-2」(SEQSENSE社提供)と除菌ロボット「CLINABO CL02」(日本信号社提供)の2種で、ロボット提供各社との連携によって実証実験を実現する。


警備ロボット「SQ-2」

主にオフィスビル、商業施設、空港などにおける、警備巡回、立哨、動哨への利用を目的として作られた自律移動型ロボット。特許を持つ独自の3D LiDARを掲載し、3次元の地図を用いた高精度の自己位置推定と環境に柔軟に対応できる高度な経路計画ができ、警備エリアにおける巡回点や立哨位置のみ設定すれば、自律移動による警備タスクの遂行が可能。また、エレベーターとの連動による縦移動、警備タスク実行中の動画像や音声の配信、移動指示や巡回結果の確認などがWEBアプリケーションによる容易な操作で可能。


清掃/除菌ロボット「CLINABO CL02」(クリナボ シーエルゼロツー)

羽田空港や高輪ゲートウェイ駅などですでに実用化されている清掃/除菌ロボット。吸塵型清掃ロボットの上部に除菌剤噴霧機能を搭載し清掃作業と噴霧作業が可能で、1時間で約1,500㎡(テニスコート6面相当)の作業ができる。ロボットに搭載された各種センサーで周囲の情報を取得し、人工知能が建物内部の形状と清掃経路を高精度に認識・記憶。公共施設の運用で必要とされる、点字ブロックやエクスバンションの乗り越えも可能。独自に開発した3Dカメラを搭載。進行方向の障害物を立体的に検出し、安全に一時停止や回避行動ができる。

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山田 航也
山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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