Amazonが「NVIDIA DRIVE」採用の自動運転トラックを1,000台導入 2022年にはNVIDIA DRIVE Orinに移行へ

Amazon Primeの配送が今後、よりスマートになる。
先日、自動運転トラックを開発するPlusがAmazonとの契約に合意し、配送トラックに搭載される自動運転プラットフォームを少なくとも1,000台供給することを発表した。この自動運転システムには高いパフォーマンスと低消費電力の集中型AIコンピューティングを実現するため「NVIDIA DRIVE Xavier」(エグゼビア)が採用されている。なお、この合意に先立ちPlusはSPAC(特別買収目的会社)経由で株式を公開することを発表している。


Amazonの取り組みとPlus社の自動運転プラットフォームについて

米国のネット小売業界をリードする存在であり2020年の売上高が3,860億ドルに達したAmazonは、自動運転技術や電気自動車技術に多額の投資を行っている。たとえば昨年には、NVIDIA DRIVEエコシステムのメンバーでもあるロボタクシー企業、Zooxを13億ドルで買収した。これらの契約は貨物運送と旅客運送の両方の分野で自動運転システムの大規模な導入が進んでいることを示す。

現世代のPlusDrive自動トラック運送プラットフォームは、運転手が搭乗した状態でレベル4の自動運転を実現することを目的に開発されており、NVIDIA DRIVE Xavier SoC (システム オン チップ)をシステムの中核に使用している。Xavierは史上初の自動運転機能を実現する車載グレードの量産向けSoCであり、6種類のプロセッサを搭載している(CPU、GPU、ディープ ラーニング アクセラレータ、プログラマブル ビジョン アクセラレータ、イメージ シグナル プロセッサ、ステレオ/オプティカル フロー アクセラレータ)。


また、Xavierは安全性を考慮して設計されており、安全な自動運転の実現に必要となる冗長性と多様性を備えている。さらに、高パフォーマンスなコンピューティング性能のおかげで、PlusDrive システムがレーダー、LiDAR、カメラといった多数のセンサーを用いて周辺認識を行い、さまざまなディープ ニューラル ネットワークをリアルタイムで同時に実行できる。


2022年にはNVIDIA DRIVE Orinに移行

PlusとAmazonの契約は自動運転による配送の普及に向けた取り組みの始まりにすぎない。すでにPlusは、次世代AIコンピューティングプラットフォームであるNVIDIA DRIVE Orinに2022年から移行する計画を発表している。具体的には発売予定の同システムに対し、Plusは7,000件以上の注文と予約注文をすでに受けている。加えて、Amazonは1億5,000万ドル相当のシステムを購入することを条件に、Plusの株式を20%取得する権利を獲得している。これにより、PlusのテクノロジとAmazonの配送トラックがより緊密に統合される可能性がある。(その一方で、自動ドローン配送に関わる開発チームの人員を削減しているという報道もある)

NVIDIA DRIVEをシステムの中核に採用することで、Plusの自動運転システムは、大規模かつ継続的に改善される安全で効率的なトラック輸送を実現する上で不可欠なAI処理に対応する。

※この記事はNVIDIAが公表したブログを元に生成している。

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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