WeRide自動運転の道路清掃車が中国・広州で道路清掃・散水・消毒の実証実験を開始 NVIDIAテクノロジ搭載
道路清掃は自治体の重要な事業。道路からゴミを取り除くだけでなく、ゴミや有害物質が雨水管に流れ込むことで起こる地域の水路汚染を防ぐこともできる。都市の発展に伴い、清掃車両に自律走行技術を適用することで、清掃車両をより効率的に稼働させ、より清潔で衛生的な公共空間を維持することができる。
NVIDIA Inceptionのメンバーである自律走行車企業のWeRideは今月、同社が開発したRobo Street Sweepersの公道での試験走行を開始した。この車両は24時間体制での清掃作業を目的に設計、NVIDIAの高性能かつエネルギー効率の高いコンピューティングを活用して構築され、50台の車両が中国・広州で運転手なしで掃除、散水、消毒液の散布などを行っている。NVIDIAが発表した。
NVIDIAソリューションがスマートな清掃を実現
道路清掃車は通常、ロボットタクシーやトラックなどの自律走行車と比べて、より低速でより多くの制約を設けた環境下で走行するが、それでも安全な走行には堅牢なAIコンピューティングが必要。また、道路清掃車は都市部の交通量の多い地域や夜間・早朝などの視界の悪い状況でも走行できることが求められ、道路上の物体を検知し、分類しながら清掃する必要がある。
人がハンドルを握らずにこれを行うためには、車載センサーから得られる膨大なデータをリアルタイムに処理できなければならない。このセンサーデータから関連情報を正確に認識するためには、冗長で多様なディープニューラルネットワーク(DNN)が連動して動作する必要がある。
NVIDIAのソリューションは高性能なソフトウェアデファインドのAIコンピューティングプラットフォームとして、自律走行車で同時に実行される大量のアプリケーションとDNNを処理し、システム上の安全性基準を満たすように設計されている。
WeRideについて
WeRideのRobo Street Sweepersは同社の自律走行車の最新モデルであり、専用設計で量産された2番目の自動運転車モデル。WeRideは2017年からNVIDIAのプラットフォーム上で自律走行技術を開発し、インテリジェントな都市交通を促進することを目的に、ロボタクシー、ミニロボットバス、ロボバンを開発している。同社のロボットタクシーにおいては、2019年以降、すでに18万人が35万回以上乗車し、ミニロボットバスは1月から一般向けに試験運用を開始した。
同社は現在、次世代の自動運転ソリューションをNVIDIA DRIVE Orin上に構築しており、高性能AIコンピューティングプラットフォームを活用して、自律走行車ラインナップの商品化を進めている。
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山田 航也横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。