コクヨがテレプレゼンロボットのオリジナルモデル、オフィス専用「temi」検証開始 ハイブリッド会議でリモートワーカーの疎外感を解消

コロナ禍においてハイブリッドワークの定着化が進む中、オフィスワーカーとリモートワーカーが混在するハイブリッド会議において、ディスプレイに映し出されるリモートワーカーの表情が小さい、オフィスワーカーの立体的な動きや資料のやり取りをリアルタイムで見ることができないといった状況などより、リモートワーカーの存在感が薄くなる“格差”の発生という課題が生まれている。

コクヨ株式会社は、これらの原因で会議に能動的に参加できないリモートワーカーの疎外感を解消し、仕事へのモチベーション向上に繋げる方法として、2020年からテレプレゼンスロボットの検証を実施している。

このように、オフィスワーカーとリモートワーカーがあたかも同じ空間で会議に参加しているかのように感じられる仕組みの構築を目指すなかで、この度、同社は、hapi-robo stが扱うテレプレゼンスロボット「temi」の制御部のみを提供する新サービス「temiプラットフォーム」を国内で初めて採用。オフィス専用コクヨオリジナルモデルを共同開発し、その検証を開始したことを2022年11月4日に発表した。また、11月7日(月)より同ロボットをコクヨ東京品川オフィスTHE CAMPUS内 「KOKUYO OPEN LAB.」にて展示する。

テレプレゼンスロボットのイメージ

テレプレゼンスロボットのイメージ
【テレプレゼンスロボットとは】
「テレ(遠隔)」と「プレゼンス(存在)」、「ロボット」を組み合わせた造語で、ロボットの設置場所から離れた場所にいても、ロボットに組み込まれたモニターを使ってビデオチャットをしたり、ロボットを操縦して歩き回ったりできる機能によって、遠隔地の操縦者がその場にいるようなコミュニケーションがとれる仕組みを指す。




テレプレゼンスロボット「temi」・「temiプラットフォーム」サービス

世界中どこにいてもコミュニケーションを可能とするパーソナルアシスタントロボット「temi」。AIアシスタンス機能の搭載と自律走行型の設計により、自ら障害物をよけて移動することが可能。また、WEB会議機能も搭載されており、ワークシーンにおいては、リモートワーカーがロボットに憑依するようにしてオフィスで行われている会議に参加することができる。「temiプラットフォーム」は、そんな「temi」の全てをプロ用途に自由にカスタマイズできるようパワーアップした夢のロボットモジュールだ。

temiシリーズ、1番左がtemiプラットフォーム




「temi」オフィス専用コクヨオリジナルモデルについて

同モデルの主な特徴は、上下昇降機能とオフィスでの設置を考慮したデザインだ。上下昇降機能を取り入れることによって、オフィスで働く様々な姿勢のワーカーと「目線を合わして会話する」ということが可能になった。また、従来の「temi」同様、視点変更や移動など遠隔操作が可能で、オフィスにおける会話や資料のやりとりなど立体的な動きをリアルタイムに確認することができる。デザインにおいては、ソファーなどのオフィス家具にも用いられ、私たちが日々身に纏う素材である「布」をデザインに採用。オフィス空間を移動し、人とコミュニケーションを取る「temi」を、より親しみのある存在にすることを目指した。

「temi」コクヨオリジナルモデル



KOKUYO OPEN LAB.について

KOKUYO OPEN LAB.は、コクヨ東京品川オフィスTHE CAMPUS内にある開かれた実験空間だ。様々な企業と、それぞれの想いや知見、技術を持ち寄り、少し先の働き方や暮らし方を考える「実験」を行っており、その過程は展示スペースやWEBサイトにてオープンに発信し、働くことや暮らすことをより豊かにする技術・仕組みの社会実装を目指している。


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ロボスタ編集部

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