岡山大学病院、手術支援ロボット「ダ・ヴィンチ Xi」2台目を導入 ダビンチの支援による手術は約2,600回に

国立大学法人岡山大学の岡山大学病院が2台目となる手術支援ロボット「ダ・ヴィンチ Xi」を導入した。

今回の「ダ・ヴィンチ Xi」導入により、岡山大学のダビンチ(ダ・ヴィンチ)シリーズ保有台数は、「ダ・ヴィンチXi」が2台、「ダ・ヴィンチSi」が1台となり、ダビンチ3台を稼働している施設は、国立大学病院の中では岡山大学病院が唯一(岡山大学病院調べ)となる。


これまでに2,600件のダビンチ支援下内視鏡手術を行う

岡山大学病院では2010年にダビンチを導入。これまでに泌尿器科、消化菅外科、呼吸器外科、産科婦人科領域で約2,600件のダビンチ支援下内視鏡手術を行ってきており、これは中国四国地方において第1位の実績(岡山大学病院調べ)となっている。


ダビンチ(ダ・ヴィンチ)による手術件数推移

今回2台目が導入された「ダ・ヴィンチ Xi」は、ダビンチでは最新型となっており、従来より導入していた「ダ・ヴィンチSi」と比べロボットアームがスリムになりより自由度が高い手術を行える。加えて特殊なカメラ(蛍光カメラ)が装備されたことにより、ICG(インドシアニングリーン)という薬剤を用いて、血流の評価やリンパ節郭清(リンパ節を取り除く手術)の精度を上げることが可能となっている。


今回「ダ・ヴィンチ Xi」を導入したことにより、患者さんに対する手術待機期間の短縮と大幅な手術件数の増加に対応できる体制を整えることができたとしている。



また、2022年4月の診療報酬改定で、ロボット支援下内視鏡手術の保険適用対象部位が拡大。従来の前立腺がん、膀胱がん、縦隔腫瘍、肺がん、食道がん、胃がん、直腸がん、すい臓がん、子宮体がんに加えて、喉頭・咽頭悪性腫瘍、総胆管拡張症、肝がん、結腸がん、腎がん、尿管がん、副腎腫瘍も対象ととなったため、新たに2台目の「ダ・ヴィンチ Xi」を導入したことで、今後見込まれる対象手術のさらなる拡大や手術件数の増加にも対応が可能となり、より多くの患者さんに対してロボット手術を施行することができるようになる。

岡山大学病院は「特定機能病院として、これからもひとりでも多くの患者さんに質の高い先進的かつ高度な医療を提供できるよう努めてまいります。」と述べている。

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ロボスタ編集部

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