P.A.I.(パーソナル人工知能)をはじめ、AIクローン技術でつくり出すパーソナルAIの開発および実用化を行うオルツは、同社が提供する大規模言語モデル「LHTM-2」開発の経験を活かし、1750億パラメータ規模を含む各社個別LLM(大規模言語モデル)の開発受託を開始すると発表した。価格は約20億円から。
日本企業に最適なLLM構築を受託開発
オルツはLLMと生成AIビジネス活用が日本で進まない現状について、各企業に蓄積されたノウハウやデータは貴重なものが多く「第三者の手に渡ることを避けるべき」という考えがあるためと見ており、自社でLLMを開発・保有するノウハウと、それらをファインチューニングしてAIに適切かつ正確なアウトプットを行わせる技術力を活用し、日本企業に最適なLLM構築を受託開発を開始するとしている。
LLMは対話生成、質問回答、アイデア生成だけではなく、設計次第で人事評価、市場調査、予測分析などの高度なタスクにも利用可能であり、これらのタスクでは、単純にLLMを適用しても解決ができず、様々なカスタマイズ、チューニングを行うことで、最適な出力を実装する必要がある。
オルツは、2019年より日本語GPTの独自モデルを保有し、LHTM系(大規模言語モデル)を適用した「Nulltitude」「altBRAIN」「AI通訳」「AI GIJIROKU」など多数のプロダクト実装経験をも有しているため、この経験を活かし、クライアントの課題設定から逆算することで、最短で低コストなLLMソリューションのコンサルティング、設計、開発、提供が可能になるとしている。
オンプレ対応に適したリーズナブルな開発も提供
またLLM開発と運用に関する深い知見の下、オンプレミス対応に適した小規模(数十億パラメータ)ながら1750億パラメータ規模と同等精度以上のアウトプットを出力できるOptimalLLM開発も提供するとしている。
尚、こちらは数億円規模から構築可能とのこと。
https://alt.ai/aiprojects/gpt/
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