台湾の台北日本人学校で「あるくメカトロウィーゴ」を教材とした授業開始 12月には成果発表も実施

リビングロボットは、同社が開発した教育用プログラミングロボット「あるくメカトロウィーゴ」を活用した授業が、台湾の台北日本人学校で始まったことを明らかにした。今回が海外での教育機関で正式採択された最初の取り組みとなる。
2023年9月からクラブ活動(パソコン部)で生徒達のロボットプログラミングツールとして使用を開始し、12月には成果発表が行われる予定。

また2023年10月末から小学6年生の英語授業での利用も開始。生徒が考えた英会話のフレーズをロボットに入力することにより、英語の発音とプログラミングを同時に学習している。

世界有数の大規模日本人学校である台北日本人学校への導入

台北日本人学校は、小学部21学級、中学部6学級、特別支援学級1学級、合計28学級と世界の日本人学校の中でも有数の大規模校となっている。

全校児童生徒736名のそれぞれがもつ個性を生かし、きめ細かな指導を通して、全職員で日々一人一人の児童生徒に声をかけながら、児童生徒のよりよい成長を願って教育活動に当たっており、授業等においては、ICTの積極的かつ効果的な活用を図る指導も行っている。また、語学学習では英語活動と中国語の学習を小学部1年~中学部3年まで取り組み、その中でも英語活動の授業は習熟度別にクラスを分けて実施。国際力強化に力を入れています。その英語活動の授業にてプログラミング的思考を同時に鍛えるために、「あるくメカトロウィーゴ」を活用した授業を開始した。

あるくメカトロウィーゴとは?

リビングロボットが開発した教育用プログラミングロボット「あるくメカトロウィーゴ」は、プログラミング学習用教材として、これまで全国で50を超える教育機関への導入実績があり、最近ではサブスクスクリプションサービスも始め、年代を問わずプログラミングを学べる教材として広がっている。

パソコン部での使用


2023年9月からパソコン部で「あるくメカトロウィーゴ」の活用を開始。

月2回の部活動の中で小学4年生~中学生までの生徒が集まり、生徒の習熟度に合わせてウィーゴを使ったプログラミング作成を進めていった。基礎から応用まで対応した教材によって、プログラミング初心者から複雑なプログラミングを組んで自らロボットの動きをどんどん作りたいという人まで、個々の要望に合わせて楽しく作成を進めていく。

2023年12月中旬には校内で部活活動内容発表があり、それぞれの生徒が頑張って準備を進めている。

英語活動の授業での使用


また、2023年10月末より小学6年生全クラスの英語の授業にて「あるくメカトロウィーゴ」の活用を開始。

主に英語の発話を促す役割として、「あるくメカトロウィーゴ」の音声認識を使い、生徒が発話した内容によって「あるくメカトロウィーゴ」が答え、英会話を実践していく。

また英会話のフレーズの中身も自分達で考え、Scratchに会話の中身を自ら入力してロボットとの英会話を完成させ、英語とプログラミングを同時に学べる授業に取り組んでいる。

生徒達は一目見た瞬間から「あるくメカトロウィーゴ」に好感を持ち、自分の友達のように楽しみながら学習を進めている様子が見えまたとしており、授業を担当した英語の教諭からは、音声認識は言語学習に有効である事と、今回のような授業を行う事により英語を学ぶこと以外を目的にしつつ英語への理解を深められる、と今後の授業でも活用していきたいという声があった。

今回の活用のように、ウィーゴはプログラミング学習だけでなく、様々な教科での使用が可能となり、より生徒の興味関心を引き出しながら学習を進める事が出来る。

リビングロボットは今後もより多くの方に学習のパートナーとしての「あるくメカトロウィーゴ」を体感してもらえるよう、さらに機能拡充するとしている。

あるくメカトロウィーゴ© MODERHYTHM / Kazushi Kobayashi

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ロボスタ編集部

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