リビングロボットは、自社が開発した教育用プログラミングロボット「あるくメカトロウィーゴ」による、プログラミングを競う「第1回ウィーゴカップ」を、2024年1月20日福島ロボットテストフィールドで開催した。
現在福島県南相馬市の小中学校では約70体のウィーゴを教材として使用しており、南相馬市と南相馬市教育委員会の協力も得て、南相馬市の小中学校の生徒参加のもと実施。日頃学んでいるプログラミングの成果を発表する場ができたと同時に、これから先の社会での生成AIの活用方法について新しい学びを得られた事から、参加者からも好評を得られた。
目的は競う事ではなく学びを高める事
大会は全14組の南相馬市の親子が参加。
前半に生成AIを使ったプログラミング作成をしてロボットのパフォーマンスを披露する「パフォーマンス部門」、後半は南相馬市の名所を巡るロボットの障害物競争プログラムを作成し、タイムで競う「競技部門」の2部門で開催された。
パフォーマンス部門
前半は、特別講師として坂本一憲氏(早稲田大学 研究院客員准教授 / 東京通信大学 准教授 / WillBooster 代表取締役社長)を招き、生成AIについての講義を行った。
講義内容を踏まえた上で、自らストーリーを考えて、生成AIにストーリーに沿った質問を行い、出てきた回答にマッチするロボットのモーションをプログラミングする、『3問3答パフォーマンス』を実施。
少し難易度の高いプログラムだったが、いくつかサンプルを学習すると参加者なりのストーリーを作り上げ作品を完成させていき、自分で考えた3問3答とロボットパフォーマンスを披露。参加者からは「他の人のパフォーマンスを見てもっと色々な動きをロボットにさせてみたい」という感想も挙がっていた。
尚、参加者全員には参加賞としてタイニーメカトロウィーゴをプレゼントされた。
競技部門
後半は2枚のコート上に書いてある南相馬の名所4か所(雲雀ケ原祭場地、小高神社、大悲山の大杉、本陣山)をウィーゴが様々なモーションでめぐるプログラムを作成し、タイムを競い合う「プログラミングで南相馬の名所めぐり」と題した障害物競走を実施。
各ポイントにクイズが提示されており、クイズの答えをウィーゴに発話させ、往路復路に分けてタイムを計測しながら挑戦した。
ロボットが少しずれた方向に進んでしまったり障害物を超えられなかったり、時間がかかってしまったチームもあったが、全チーム無事にゴールすることができた。
1位にはウィーゴの3ヵ月無料サブスクリプションがプレゼントされ、参加者にも表彰状がプレゼントされた。
50体のウィーゴがダンス
最後は、もっと多くの人にウィーゴを体験してほしいという願いを込めて、ウィーゴ50体による一斉ダンスを披露をした。
50体のウィーゴが音楽に合わせて一斉に動き出すのはかなり圧巻。「一緒に踊る姿が何とも可愛らしい」、と参加者からも注目を集めていた。
南相馬市から始めたこの「ウィーゴカップ」だが、今後全国展開できるよう内容をアップグレードし進化をさせていくとしている。
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