TSIホールディングスと吉藤オリィ氏の共同プロジェクトがスタート TSIは服型アームロボット「MOVE WEAR」に服を提供

TSIホールディングスは 難病や重度の障がいなどで外出困難な人が自宅にいながら遠隔操作で接客を行う分身ロボット 「OriHime」の開発・提供を手掛けるオリィ研究所の所長で発明家の吉藤オリィ氏が開発を進めている「服型アームロボット MOVE WEAR」に装着する「服」を共同開発することとし、オリィ研究所が運営する「分身ロボットカフェ DAWN ver.β」においてプロジェクトのキックオフを行った。


2024年11月に開催するイベントで着用


今回、TSIホールディングスがデザインする、「服型アームロボット MOVE WEAR」に装着する服は、吉藤オリィ氏の長年の盟友であり、2013年に全身の筋肉が衰えていく難病・筋委縮性側索硬化症(ALS)を発症した武藤将胤さんが2024年11月に開催するイベントで着用する衣装となる。



武藤さんは手足を動かすことはできないが、目の動きで音楽や映像を操作するDJとして活躍しており、「東京2020パラリンピック」の開会式でパフォーマンスを披露した。ALSの課題解決を起点に、誰もが自分らしく挑戦できるボーダレスな社会を創造することをミッションに、「WITH ALS」を立ち上げ、クリエイター、DJ、経営者として、「エンターテインメント」、 「テクノロジー」、「介護」の3領域でさまざまなプロジェクトを推進している。

キックオフの当日は、吉藤オリィ氏とともに「服型アームロボット MOVE WEAR」の開発を進めるチームの慶応義塾大学大学院メディアデザイン研究科の南澤孝太教授、脳波研究者の荻野幹人博士に、武藤将胤さんも参加。TSIホールディングスからは本プロジェクト推進責任者であり、代表取締役社長の下地毅氏と、社内コンペで選ばれた「ナノ・ユニバース」のデザイナー、パタンナー、「ReSew」の縫製責任者のスタッフが顔合わせをした。


吉藤オリィ氏・下地毅氏コメント


開発を手掛ける吉藤オリィ氏はこのプロジェクトについて、次のように思いを述べている。

吉藤オリィ氏

私は自分の研究テーマである”孤独の 解消“という研究の中で ALSやSMAなど難病の仲間たちとともに、自分らしさとは何か、他者から認識される自分の行動とは、社会参加とは何かということをテーマにしてきました。私は18年間365日欠かさず、自分でデザインした黒い”白衣“を着ています。「服」というのは自分そのものでは ありませんが、「服」に身体を通して動くことで、「服」も含めて”自分“であると私たちは自他ともに 拡張して認識します。ALS など重度障害を負ってしまうと身体をほとんど動かすことが出来なくなることもありますが、それが自分の思う自分らしい見た目、動きを含めたファッションを諦める理由になってはいけないと思っています。私たちもいずれ寝たきりになり、身体を動かすことが困難になりますが、たとえそうなったとしても、自分らしくあり続けられる、社会と繋がり続けられるためのプロジェクトを TSI ホールディングスの皆さまと新たに開発していきます。ご期待ください。



また、TSIホールディングスの下地毅氏は、次のようにコメントしている。

下地毅氏

当社は吉藤オリィさんが目指す“人類の孤独をリレーションテッ クで解決する”というミッションの達成に向けた活動に共感し、吉藤オリィさんと本プロジェクトをスタートさせました。学術界の方々も参加してくださることによって、このプロジェクトがより社会性を帯びるとともに、当社としては初のユニバーサルデザインでもあり、ブランドを超えてチームで取り組む初のプロジェクトでもあります。当社の「ファッションエンターテインメントの力で、世界の共感と社会的価値を生み出す。」というパーパスを基に、“ファッションの力”で武藤さんを笑顔にし、この支援活動によって、その笑顔の輪をさまざまな障害を持った方々に広げていけたらと考えています。



TSI ホールディングスは今後も、ダイバーシティ&インクルージョンの観点から「One TSI」として社会的および身体的に困窮している方たちが少しでも笑顔になる支援活動を続けるとしている。

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ロボスタ編集部

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