分身ロボット「OriHime」薬局に初導入 キョーワ薬局で実証実験 薬局の人手不足と障がい者雇用の課題解決を両立

オリィ研究所は、キョーワ薬局と薬局における分身ロボットOriHime導入の実証実験を行うことを発表した。OriHimeは2024年7月16日よりキョーワ薬局一宮店で業務を開始する。
薬局へのOriHimeの導入は全国初。


障がいを持つキョーワ薬局スタッフがOriHimeを操作

今回の実証実験では、キョーワ薬局一宮店、四日市店、栄生店にて2週間ごとに順次OriHimeを活用した業務を実施。OriHimeは障害を持つキョーワ薬局のスタッフがパイロットとして操作する。

実施する業務としては下記を予定している。

1:通常の受付挨拶
2:処方箋受付機への処方箋誘導及び発券受け取り促し
3:マイナンバーカード受付補助・説明
4:医薬品以外の物販の営業・説明・案内


実証実験実施の背景と目的

薬局では特に地方において人手が不足している現状となっている。受付業務も薬剤師・医療事務等で対応する必要があり、接客に十分な時間を割くことができないという課題が存在している。また、障がい者雇用においては、能力があるものの、体調の不安定さや通勤ができない「外出困難者」であるという理由だけで働けない方がいることが課題となっている。

厚生労働省 令和4(2022)年 医師・歯科医師・薬剤師統計の概況 都道府県(従業地)別にみた薬局・医療施設に従事する人口10万対薬剤師数より

キョーワ薬局では障がいがある人も業務で活躍できるように、運営するレストラン「きょうわごはん」で2024年2月より「OriHime」を導入し、パイロットが業務にあたっている。その実績もあり、今回薬局での人手不足と障害者雇用の課題を解決すべく、薬局において「OriHime」を導入することとなった。


キョーワ薬局 担当者コメント

これまで「きょうわごはん」においてOriHimeを導入する中で、慢性的に人手不足の職場において痒い所に手が届くような見守りや説明、接客が行えていると思います。また、面と向かってなかなか話しかけにくいところで、積極的にコミュニケーションを進めることができるようになっていると感じます。お客様の反応としては、最初はみなさん驚かれたり、AIが自動的に話していると感じられることが多いです。しかし、何度か来店するようになると、来店時に手を振っていただいたり話かけたりしていただけるようになってきました。


今後の展望

オリィ研究所は今回の実証実験を通じて薬局の人材不足解消と障がい者雇用の課題解決に向けた検証を行っていくとしている。

今後マイナ保険証の登録者の増加に伴い、薬局での受付事務は更に多忙となることが予測される中、受付や細かい説明をOriHImeにて対応することを想定。さらに、障がいがあることで働けない元薬剤師の方の働き方の一つとして、在宅からOriHimeにて服薬指導や処方の説明を行うことも、将来的に実現していきたいと考えているとしている。

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ロボスタ編集部

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