ThinkerがシンガポールのUNISTOP Tech社と無人店舗を共同開発 グローバル基準の小売形態を提案

Thinkerは、流通事業で独自技術を持つシンガポールのUNISTOP社と、ロボットハンドを活用した新たな無人店舗の共同開発に関して基本合意書を交わしたことを発表した。

調印は2024年12月10日にセンターオブガレージにて開催された「Global Bridge Conference 2024」の中で実施。経済産業省が推進する『日本のスタートアップによるASEAN企業との協業を通じた海外展開促進事業』の一環で、日本政府の海外進出支援プログラムを活用した成果事例として紹介されている。

本プロジェクトでは、Thinkerが持つ近接覚センサーやエッジAI、インテリジェントフィンガーなどの技術を生かし、人手不足解消、省スペース、コスト削減など、流通が直面している課題を解決できる無人店舗の開発にUNISTOP社と共同で取り組むとしている。

UNISTOP社について


人による工程を自動化することで小売業界に革命を起こすために2020年に設立されたシンガポールのスタートアップ。最先端テクノロジーの活用で、店舗におけるコスト削減、人員削減などを通じて事業をより長期的に運営し続けるためのソリューションの開発に取り組んでいる。

すでに中型の全自動冷蔵自販機による無人店舗運営はシンガポール国内で10店舗を展開しており、日本国内でも高輪ゲートウェイへの設置準備が進められている。シンガポール国内では10店舗の展開実績を持つ。

Thinker代表取締役兼CEO 藤本弘道 氏 コメント

Thinkerは、人とロボットが真に協調できる社会を目指し、エッジAIと赤外線を駆使した次世代技術「近接覚センサー」を武器に、ロボットハンドの民主化に取り組んでまいりました。このたびは株式会社リバネス※4のマッチングプラットフォームを通じて、流通事業で独自技術を持つUNISTOPとのご縁をいただき、心強い味方を得た気持ちです。今回のMOU(基本合意書)取り交わしを経て、FAロボットがまだ導入されずにいる流通の主要現場に、ともに革新を起こせることを心待ちにしております。ぜひ、UNISTOPとThinkerが新たに起こす流通現場のイノベーションにご期待ください。


近接覚センサーTK-01


Thinkerが提供する新しい方式を用いたセンサー。

カメラを用いることなく、赤外線とAIを組み合わせた独自の高速・高分解能なセンシングによりモノの位置と形を非接触かつ高速に把握できる。これにより、従来の産業用ロボットでは難しいとされていた鏡面・透明物質の取り扱いや、現場環境に応じた臨機応変なピックアップが可能となり、ロボットハンドによるピッキングの可能性を飛躍的に広げることができる。また、ティーチング(ロボットに作業を教え込む工程)の時間や労力を大幅に軽減できることから、これまでとは異なる領域でのロボットハンドの活用も期待されている。


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ロボスタ編集部

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