NEDO、量子コンピュータの利活用事例集を公開 国内公的機関として初、56事例を掲載 シンポジウムも開催

NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)は、「量子・古典ハイブリッド技術のサイバー・フィジカル開発事業」の一環で、量子コンピューターのビジネスでの利活用推進を目的とした「量子コンピューター ユースケース事例集」を新たに作成し、2025年2月17日公開した。PDFファイルでダウンロードできる。
なお、事例集の公開は、国内の公的機関として初めての取り組みになる(NEDO調べ)。

量子コンピューター ユースケース事例集
https://www.nedo.go.jp/content/800020904.pdf


事例集について

公開した「量子コンピューター ユースケース事例集」では、国内企業を中心とした量子コンピューターのビジネスでの利活用事例56事例を掲載。また、収集した事例について、サプライチェーンとの対応関係やビジネス効果などを整理・分析することで、量子コンピューター活用の糸口となる情報を提供している。

また、NEDOは2025年3月6日に、本事例集の情報を共有するためのイベントとして、「NEDO 量子コンピューティングシンポジウム ~最先端のユースケースで知る、量子ビジネスの未来~」を東京都千代田区丸の内にあるDeloitte Tohmatsu Innovation Parkで開催する。

今後もNEDOは本事業を通じて、量子コンピューターのユーザー数を増加し、新たなビジネスチャンスを創出することで、日本の量子コンピューター産業の発展に貢献するとしている。

本事例集の内容

1:多様な分野での活用事例56事例を掲載

「量子コンピューター ユースケース事例集」では、国内企業が量子コンピューターをビジネスで活用する取り組みを中心に、56事例を掲載。

事例は、産業分野として「製造分野」「交通分野」「エネルギー分野」「創薬・医療分野」「金融分野」、技術分野として「CAE分野」「AI分野」「セキュリティ分野」に分類し、掲載されている。

収集した事例を整理・分析

掲載したユースケースの一例

収集した事例は、それぞれのユースケースの傾向を俯瞰し、分析した結果を記載。

具体的には、サプライチェーンとの対応関係やビジネス効果、共通する課題感、今後のビジネス展望などを整理・分析しており、量子コンピューター活用の糸口となる情報を提供している。


分析結果の例(サプライチェーンとの対応関係を分析した図)
量子コンピューター ユースケース事例集
https://www.nedo.go.jp/content/800020904.pdf


NEDO 量子コンピューティングシンポジウム

NEDOは2025年3月6日に、本事例集の情報を共有するためのイベントとして、「NEDO 量子コンピューティングシンポジウム ~最先端のユースケースで知る、量子ビジネスの未来~」を開催する。

タイトル NEDO 量子コンピューティングシンポジウム ~最先端のユースケースで知る、量子ビジネスの未来~
日時 2025年3月6日
14:00〜17:30
場所 Deloitte Tohmatsu Innovation Park
(東京都千代田区丸の内)
イベント概要ページ https://www.nedo.go.jp/events/CD_100212.html
※本イベント参加には事前の申し込みが必要


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ロボスタ編集部

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