小松駅と小松空港間の自動運転バスが「レベル4」の認可を取得 小松市・BOLDLY・ティアフォー・アイサン・損保ジャパン

石川県小松市、BOLDLY株式会社、株式会社ティアフォー、アイサンテクノロジー株式会社および損害保険ジャパン株式会社は、自動運転バスのレベル4走行に向けた取組を行っている。
今回、使用している自動運転バス「Minibus」について、小松駅・小松空港間の一般道において、運転者を必要としない自動運転車「レベル4」としての認可を北陸信越運輸局から取得したことを3月28日に発表した。今回の認可の対象は、小松駅から小松空港へ向かうルート全体及び小松空港から小松駅へ向かうルートの一部区間となる(往復としては一部でレベル4除外区間が残る)。

この認可は、道路運送車両法に基づき自動運転車「レベル4」としての認可を受けるもので、今後、道路交通法による特定自動運行に係る許可が得られた後に、予め定められたルート内を付与された走行環境条件のもと周囲の車両や歩行者等を検知しながら、システムが全ての運転操作を実施する自動運転レベル4により運行することが可能となる。

全国的に見ると長野県塩尻市などで、運転士のいない自動運転バスの運行(レベル4)がおこなわれている。

レベル4認可を取得した自動運転バス「Minibus」(ティアフォー製)


1.事業の背景および内容

小松市、BOLDLY、ティアフォー、アイサンテクノロジーおよび損保ジャパンの5者は、北陸新幹線小松駅の開業に合わせて小松駅・小松空港間のさらなるアクセス向上を図るため、2022年8月3日に、自動運転バスの通年運行の社会実装を軸とした連携協定を締結した。

2023年からは、損保ジャパンによる自動運転リスクアセスメント(交通環境に関するデータ(過去の交通事故発生状況や信号機、運転速度など)を基に走行ルートの安全性を評価すること)やアイサンテクノロジーによる高精度3次元地図データの作成を事前に行った上で、自動運転バス「Minibus」(ティアフォー製)を用いて、ティアフォーが開発を主導する自動運転ソフトウエア「Autoware(オートウエア)」による自動走行や、BOLDLYが提供する自動運転車両運行管理プラットフォーム「Dispatcher(ディスパッチャー)」を使った遠隔監視を実施している。

路線バスとしての運行を担う地域の交通事業者に対して、BOLDLYによるトレーニングを実施した後、2024年3月9日から小松駅・小松空港間において自動運転バスの有償での通年運行を開始しており、2025年2月末までに延べ1万8千人以上が利用している。


2.自動運転バスの走行ルートとレベル4認可対象経路

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